« ガーデンキャットの思い出 | メイン | 春の嵐、その後夕焼け、そして北風 »

「長靴をはいた猫」を3册持っている

シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」を3册持っている。
1冊は澁澤龍彦が訳して、片山健が挿絵を描いたもので、雑誌「アンアン」に載ったのを単行本(1973)になると同時に買った。お気に入りでいつも手許に置いている。表紙にも使われている片山健の挿絵は澁澤氏がとても気に入って、「ダヤン将軍のように片目に眼帯をしている」とあとがきに書いている。偉そうな顔をした猫がなぜかダヤン将軍のような眼帯をして長靴をはいている。でも猫だから可愛い。
次は洋書の大型絵本で、文はLincoln Kirstein、絵はAlain Vaes(eの上に横線あり)とある。どちらも知らない人だけど、丸善で表紙に一目惚れして買った。とてもクラシックな絵で、最初のページの見開きのお城の絵に圧倒される。ダーシーさん、ロチェスターさん、「レベッカ」のおうちよりも大きいくらいなお城である。結婚式もイギリス国教会みたいな感じだ(あくまでも私の感じで事実かどうかは別)。後ろのほうの猫は執事みたいに変貌している。結婚式を手落ちはないかとじっと見ているところ、最後のページの部屋の角に立ってネズミに長靴を磨かせているところは有能な執事の立ち姿だ。
3册目はイタリアの若手画家ジュリアーノ・ルネッリのモダンな絵本である。表紙の猫は昔のハリウッド女優みたいにしどけなく、ソフアにクッションを積んで横たわりお茶を飲んでいる。じっとこちらを見つめる瞳に魅せられてしまいめろめろ。赤い長靴がとてもファンタスチック。王女様はピンクのスカートが似合って可愛らしい。若者はひょうきんさも併せ持っていて上品だ。

昨日は19年生活をともにした飼い猫の花子を思い出しながら3冊の本を広げていた。明日はバレンタインデー。うちは花子の命日なんだよね。思い出しやすい日に死ぬなんて、やっぱりうちの猫だわ。今夜は絵本を見ながら「マイファニーバレンタイン」でも聴いて寝るとしよう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dp31082594.lolipop.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/310

About

2007年02月13日 00:58に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ガーデンキャットの思い出」です。

次の投稿は「春の嵐、その後夕焼け、そして北風」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。