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「木村蒹葭堂のサロン」の意味がわかった

木村蒹葭堂のサロン 中村 真一郎「木村蒹葭堂のサロン」を最後まで読んで、なんで中村真一郎が「サロン」というタイトルにしたかを理解した。
サロンについてこう書いてある。
【「サロン人」という、主人公、あるいは女主人公が自宅の客間を開放して、広く客を迎え、そこをその時代最高の知的芸術的諸問題の討論の場とし、酒食を供することで、集まった多くのエリットたち相互の親交を深め、一時代の文明の水準を急速に高める働きを行う仕事をした人物である。】
西欧の場合は、中世までは宮廷文化だったが、その後に生まれたとしてイタリアルネッサンスの中のフィレンチェ、ヴェネチアの例をひいて説明がある。フランスでは17世紀にはじまり、18世紀に唯物論哲学者たちの加入によってフランス革命の発生源となり、19世紀にはローマン主義運動の中心であったとプルースト等の例を引いている。
そして、わが蒹葭堂さんの大坂のサロンが、江戸の谷文晁らの新画風を発展させた状況についても述べている。
さて、サロンというからには、女性の参加がないと、と思うのはわたしだけではないだろう。その答えをちゃんと書いてある。
【サロンの東西に通じての共通点は、男女の知能が同水準にあり、平等の交際をしていることで、蒹葭堂のサロンも、妻妾ふたりが博物館の学芸員として会話に加わり、三好正慶尼のような著名な学芸人も加わっている。】
ということで「サロン」の謎が解けた。はるか江戸時代に成熟した大坂のブルジョワ文化が花開いていたのだ。
いやもう、なんと言おうか、めっちゃくちゃおもしろく読んだ。わらわも知的な女になったような気分である(笑)。
サロンというにはほど遠いが、VFCの例会という場を大切にして、大阪からなにかを発信できたらいいなと深く思うのであった。

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2007年02月05日 01:08に投稿されたエントリーのページです。

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