昨日「マザーグース合唱団」のことを「ロンドン橋が落ちまする!」からの連想で書いた。そしたら今度はわたしが最初にホビットの会に参加したときに取り上げられた作家が、アラン・ガーナーだったことを思い出した。
他に「ブリジンガメンの魔法の宝石」「エリダー」「ゴムラスの月」の3冊が訳されているので読んだが、「ふくろう模様の皿」(1967)がいちばん心に残っている。それで今日はこの本をと出してきたのだが、読み出したらはじめて読むみたいにおもしろい。半分ほど読んだらようやく思い出してきた。
はじめて読んだときはまだウェールズやスコットランドに想いをはせることがなかった。ホビットの会で読書を重ねるうちに、児童文学を通してアイルランド事情にも目覚めた。わたしのアタマの中は児童文学とミステリーによって出来上がっている(笑)。
アラン・ガーナーは他の作品も神話や伝説を素材にしているが、本書はウェールズの神話・伝説のマビノーギオンを土台にしている。神話があり、一時代前の母親の身に起こった事件があり、そしていま3人の若者の間に同じことが起ころうとしている。
ずっと前からウェールズの谷間にある家でアリスンと母親は休暇を過ごしていたが、今回は新しく家族となったロジャーと父親がいっしょに過ごすことになる。よそからコックとして雇われたのがナンシイと息子のグウィン。ナンシイは上昇志向で息子に教育をつけようとやっきになっている。(イングランドの富裕な人たちがウェールズに昔から建っている家を所有しているのは普通のことなのかな。)
ある日、アリスンの部屋の天井からへんな物音が聞こえ、グウィンが調べると天井裏に皿が置いてあるのを見つける。その1枚を洗うと鮮やかに甦るのが、花のようなフクロウの模様で、アリスンは無意識で紙にその模様を写して切り取る。それを折り曲げて張り合わせるとフクロウになる。アリスンはフクロウをいっぱいつくる。皿は真っ白になっている。
若き日に自分の身に起こったことを人には言えず、ナンシイは恐れと怒りで辞めると言うが、その度にお金で慰留される。その間に3人の若者に悲劇が忍び寄っていく。
見返しにあるフクロウ模様の皿は、ほんとのお皿だということがあとがきを読んだらわかった。アラン・ガーナーの奥さんのお母さんが見せてくれた皿で、奥さんが模様を写し取ってフクロウを作ってくれたという。それは花をフクロウに変えた伝説とそっくりだったそうだ。
というのを読んだので、厚めの紙に拡大コピーして切り取り貼付けたら、ほんとにフクロウになった。感激して何枚も作りホビットの会に持って行ったのだがあまり歓迎されなかった。でも欲しがった人もいてあげた記憶がある。