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大阪歴史博物館編「なにわ 知の巨人 木村蒹葭堂」

木村蒹葭堂—なにわ知の巨人 大阪歴史博物館わたしは2003年12月に中央図書館で展示品を見たとき本書を買ったのだが、同じ年の1月から2月にかけて、大阪歴史博物館で没後200年記念の展示があったことを知らなかった。同じ年に図書館ギャラリーでの展示を実現された地元の堀江ジャンクションに感謝である。おかげで蒹葭堂さんて何者かなと思って碑を見ていただけのわたしがここまでくることができた。
本書は木村蒹葭堂の業績の全体が見渡せるようになってとても親切な手引き書である。谷文晁による肖像画からはじまって、当時の大阪全図や北堀江5丁目の地図、当時の阿弥陀池の絵もある。
彼は文人画家としても有名で、ここに絵や書がたくさん紹介されているが、わたしは山水画よりも花や鳥を描いたのが好きだ。
辻原登の「花はさくら木」を読んだとき、田沼意次にお茶を出したり話し相手になっていた売茶翁に興味を持ったが、蒹葭堂は売茶翁遺愛の茶道具を蒐集したことでも有名だった。本書には伊藤若冲が描いた売茶翁の肖像が2点ある。そして煎茶を煎れるいろいろな道具や茶碗があり、蒹葭堂が仔細に描いた道具類の絵がある。
その次が真骨頂である物産家としての蒹葭堂で、目録、植物図鑑、魚類図鑑、そして美しく箱に並べられた石や貝の標本、イッカクという魚についての考察、そして世界地図と海外情報等々がある。
その他蔵書についての解説や年譜があって、とても目配りが行き届いている。木村蒹葭堂に入門したい人にお勧め。(思文閣出版 2500円税別)

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2007年03月01日 00:10に投稿されたエントリーのページです。

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