ミクシィの「セイヤーズ読書会」コミュで、本書の中にピーター・ウィムジイ卿が出てくるとKさんが教えてくださった。その上にイギリスのお屋敷が舞台ということで、興味しんしん読み出した。
バーフォード伯爵家12代目の当主ジョージと夫人のラヴィニアと娘のジェリーは素晴らしいお屋敷オールダリー荘に住んでいる。ジョージは大の映画狂で、ハリウッドの映画製作者ハガーマイアがオールダリー荘を映画の舞台にしたいという申し出をOKする。スターのランサムもいっしょにやってくる。脚本家のギルバートは秘書とやってくる。そこへ長い間会っていなかった夫人の従姉妹夫妻がオーストラリアからやってくる。そしてジュリーは2人の求婚者ポールとヒューを招待している。そこへ現れたのはイタリアの大女優ローラ。オールダリー荘のすべてを仕切っている執事のメリーウェザーはそれぞれを客室に案内する。
そこで殺人事件が起こる。ウエストシャー警察のウイルキンズ主任警部が捜査にあたるが、上司がロンドン警視庁に頼んだのでオールグッド主任警視がきて指揮を執る。ウイルキンズは謙虚な人で殺人事件は性に合わないと思っているので気を悪くはしていない。エラそうにするオールグッドの下で黙々と働いている。最後はウイルキンズが解決するというストーリーに決まっているんだけどね。
ウイルキンズは以前にこの屋敷で起きた事件を解決したことがある。その件をジョージがピーター卿とロンドンのクラブで食事したとき話したと言う。そしたらピーター卿はそのときは海外に行っていたので知らなかったが、ウイルキンズに一度会って話をしたいと言っていた、と言うのである。
その他、ジョン・アプルビイ(マイケル・イネスの作品に出てくる)とロデリック・アレン(ナイオ・マーシュの作品に出てくる)の名前も出てくる。
遊び心いっぱいで読むのが楽しい。メリーウェザーはイギリスの執事の筆頭にあげられるかも。
それから、ハリウッドのハガーマイアの考えてることを読んだら、ロンドン橋をアメリカに運んだ話を思い出した。「ロンドン橋が落ちまする!」に歌われているロンドン橋は1971年10月、750万ドルの費用をかけてコロラド河の上にかかっている。これほんまやで。