ネットやメールが当たり前になる前のこと、ヴィク・ファン・クラブが15周年だから、その3年くらい前かな。わたしはウツボガーデンキャットたちへのご飯配りから足を洗って、レーザーディスクで映画を見ることに専念していた。毎日映画を見られてほんとに幸せな時期だった。集中するとお金もそれだけに使うのは、昔も今も同じで、見たい映画のレーザーディスクをあれこれ買っていた。ヨーロッパ映画が主だったが、いちばんの収穫はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズのダンス映画だった。RKO時代からはじまってたいていの作品を見た。
そのころのある日、日経新聞夕刊の「同好同志」というようなタイトルのコラムに「ホビットの会」があるのを見つけた。わたしはトールキンの「ホビットの冒険」が大好きだったので、事務所を持つときの名前を物語の主人公ビルボ・バギンズからいただいて「ビルボ」としたくらいなのである。「喜ばせたげよ」とすぐに連絡先の代表者、正置さんにハガキを出した。「わたしはビルボです」とね。もちろん喜んでくださって、一度会にいらっしゃいとのことで、研究会へ出席させてもらった次第である。
ちなみに、3年後くらいに同じ日経新聞の同じ欄にヴィク・ファン・クラブが載った。そのとき連絡してくださったUさんとは長いおつきあいとなっている。