「8人の女たち」を見たときの予告編が良さそうだったのでDVDを借りて数日前に見た。内容が現代とビクトリア時代を行き来するので、わかりにくいところがあると2日続けて見たのだが、結局は恋愛ドラマが好きだからの2度見(笑)。ニール・ラビュート監督の映画を見るのははじめて。原作はA・S・バイアットの「抱擁」(新潮社)で、わたしはこれから読むところ。
グウィネス・パルトロウは「セブン」でブラット・ピットの奥さん役を見たときから好きだった。ある会でパルトロウが好きと言ったら「あんな貧乏臭い女」と一蹴されたことがある。あの人たち、いまのパルトロウを見たらなんというやら。
ロンドンの博物館でビクトリア時代の高名な詩人アッシュの大掛かりな展示をしている。ローランド(アーロン・エッカート)はアメリカ人のアッシュの研究家だが、ある日図書館のアッシュの蔵書から書きかけの手紙を見つけて、その手紙をそっと自分のノートにはさむ。アッシュは妻以外の女性がいないはずなのだが、その手紙の相手はレズビアンの詩人ラモットである。
そこで、ラモットの研究家を紹介してもらったのがモード(グウィネス・パルトロウ)で、彼女のいるリンカーンシャーへ訪ねる。モードは自分はラモットの親戚筋に当ると言い、ラモットの住んだお屋敷へ案内する。そこで見つけた手紙によって確信を深め、アッシュとラモットが二人で訪れたヨークシャーへ行くことになる。ヨークシャーの自然の美しいこと、滝や海の風景が素晴らしい。
モードは自己防御が強い女性であり、ローランドは女性にこりごりな心境の男性なので、二人の間はもやもやしつつも緊張状態が続いている。
現代の二人がヨークシャーへ行くのと並行して、アッシュ(ジェレミー・ノーザム)とラモット(ジェニファー・エール)の恋の道行きが描かれる。ラモットを一目見て、この人知ってると思った。微笑むと唇の両端がめくれて・・・ああ、エリザベスやん、「高慢と偏見」のエリザベスが演じるラモットは、恋する女の情感があって素晴らしい。
燃え上がる4週間の恋が終わり、ラモットと暮らしていた女性画家が入水自殺し、ラモットはひとりフランスへ行く。
なんやかやの末、現代の二人は遺品を手に入れることができ、教授から博物館に収めるより前に見てもいいと言われる。ようやく愛に目覚めた現代の二人も素敵。
金髪をひっつめにして学者らしい上品な服装のパルトロウは貫禄も出てきた。アーロン・エッカートはちょっと顔が長めだが、好感のもてる俳優だ。「エリン・ブロコビッチ」でジュリア・ロバーツの相手役をしていた人。先に書いたけどジェニファー・エールがビクトリア時代の詩人でレズビアンでという役。時代劇女優としてこれからも活躍しそう。