DVDで見たのだが、1回目では理解しきれず2回見て納得、すごい映画だ。
ロンドンの電車でいかにもミステリファンらしい人の良さそうな女性が、前に座ったシャルロット・ランプリング扮する作家に、本の表紙の写真と見比べながら、「サラ・モートンさんでしょ」と問いかける。うるさそうに「人違いです」と答えて出口のほうへ行くサラ。いかにもイギリスの女流ミステリ作家らしい一筋縄ではいかない感じが巧い。
カフェで「お早うございます」と挨拶されて注文したのはウィスキー。それから出版社へ行って社長はいるかと聞く。出てきたのは社長のジョンと男性の新進作家である。紹介されると、新進作家は「母があなたのファンです」と言う。別れしなにはまた「母が次の作品を楽しみに待ってます」と言う。こりゃハラが立つわ。サラはこの言葉を最後までちゃんと覚えている。こうでなくっちゃ。
サラの作風は事件があって警察が出てきてという古典的なものらしい。いま次作を書きあぐねているということで、ジョンは自分のフランスの別荘で書くようにすすめる。
サラはフランスの洒落た別荘に落ち着きノートパソコンを開く。そこへやってきたのがジョンの娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)だ。彼女は毎夜、男を誰となく連れ込みプールや居間でマリファナを吸い、大音響のロックの中でいちゃついている。耳栓をするサラ。
緊張状態の中から休戦状態に入り、いっしょに食事にも行く。そのかたわらサラはジュリーのノートを盗み読む。
これ以上書くとネタバレと怒られるからストーリーはここまで。そうそう、ストーリーとは関係ないけど、別荘のある村の隣村にサド公爵の城があるとカフェの男に教えられて、廃墟でしょと言いながらも行くところがある。意味深だ。
徹底的にかわいげのない英国作家を演技したシャルロット・ランプリングがすごい。
そしてね、最後がね、すごいんだわー。この映画を見た人としゃべりたいです。