今夜テレビで見たのだけれど、日本での封切りはいつだったのかしら。1956年製作なので、1955年のジュールス・ダッシン「男の争い」と同じころだったと思うが、「男の争い」のほうはかなり覚えているのに、こちらは覚えていなかった。見ながら、こういう場面があったなぁと思い出していた。当時はジュールス・ダッシンのほうに思い入れがあったようだ。「現金(げんなま)に手を出すな」と混同してしまったところもあるかもしれない。監督がキューブリックだと気がついたのは後々のことだ。そして最近、ジム・トンプソンの作品を意識して読むようになり、彼がこの映画の〈追加台詞〉を担当していると知ってDVDを買おうかと思っていたところだった。
ムショ帰りでまたもや強盗を企むジョニー(スターリング・ヘイドン)には服役中の5年間を待っていた恋人(コーリン・グレイ)がいる。競馬場のバーで働く病気の妻がいる男、借金を抱える警官ら仲間を集めて、競馬場の売上金強奪計画を話す。競馬場窓口で働くジョージは妻シェリー(マリー・ウィンザー)を引き止めるために、金が入ることを話してしまう。シェリーは浮気相手のバルにすぐに伝える。
第7レースが始まったら本命の馬を射殺するように射撃場で見つけた男に依頼し、バーで騒いで警官を集める仕事をケンカ強い男に依頼し、すべてが整う。当日は予定通りに強奪は成功する。任務が終わってジョニー以外のメンバーが集まったところに、バルが襲撃し撃ち合いになり、室内は死体だらけになる。ジョージは重傷を負いながらも家に帰り、家出の支度をしているシェリーを撃って自分も倒れる。
ジョニーはスーツケースに札を詰めて恋人と高飛びを図るが、手荷物には大き過ぎて荷物扱いにせざるを得ない。荷物を空港で運ぶときに子犬が迷い込み、避けようとした運搬車から荷物が落ちる。お札が空を飛ぶ。それを見ていてバックした二人を警官が見つける。飛行場のドアから二人の警官がこっちへくるところで終わり。
だいじにしまってある本「CRIME SCENES」(犯罪映画のポスター集)を出してきて探したら、「THE KILLING」がありました。とてもおしゃれなポスターが3枚。スターリング・ヘイドンと仲間の写真の組み合わせ、女性はマリー・ウィンザー。そりゃ清純派のコーリン・グレイでなく、悪女役のマリー・ウィンザーだわね。
セリフがとてもよくて、これはジム・トンプソンのセンスやなとわかった。
スターリング・ヘイドンは人が良さそうなところが、どうも強盗を最後までやり通せない感じがした。「赤い谷」でもコーリン・グレイと出ている。たしか姉が見て良かったと言っていた。「大砂塵」は亡き姉の思い出のためにレーザーディスクを買ったのだが、あまりにもアホらしい映画だった。ペギー・リーの「ジョニー・ギター」が最初に流れていた。