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ヘニング・マンケル「目くらましの道」上巻を読み終わる

目くらましの道 上 ヘニング・マンケル解説を先に読んだら、スウェーデンの作家で日本の読者が思い出すのはアストリット・リンドグレーンの「長くつ下のピッピ」、ニルス・ホルゲンソン「ニルスのふしぎな旅」だろうとあって、マンケルは二人の名を冠した賞を受賞していると続いている。いま日本ではミステリ作家として人気を博しているが、本国ではミステリの分野に限定されず、広く評価されている作家なのだ。

クルト・ヴァランダー警部はイースタ警察署で働いているが、スコーネ地方というスウェーデンの最南端で、イースタはそこでもいちばん南の海岸沿いにある。第1作からスウェーデン国内の犯罪だけでなく、諸外国との関わりのある犯罪と関わることになる。
シリーズ第5作になる「目くらましの道」も、出だしは1978年ドミニカ共和国での男と女の結びつき、父の娘への愛が悲痛にまで描かれている。それから舞台はスコーネに移って、菜の花畑での少女の死となり、その後は恐るべき連続殺人の幕開けである。

ヴァランダーの部下のアン=ブリット・フーグルンドはイースタ署初の女性刑事である。警察学校を優秀な成績で卒業して出身地イースタで働くことになった。他の刑事からは煙たい存在だが、ヴァランダーは彼女を信頼し頼りにしているし、彼女もヴァランダーを見習っている。イアン・ランキンのリーバス警部シリーズでも最近はシボーン刑事が活躍する場面が多い。ピーター・ラヴゼイのダイヤモンド警視シリーズにも、ヘンリエッタ・マリン主任警部という葉巻をくゆらす女性警部が出てくる。いろいろと比べながら読むのも楽しみ。
ヴァランダーは恋人(「リガの犬たち」で出会う)のパイパと下巻で会うことができるだろうか。

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2007年04月09日 00:51に投稿されたエントリーのページです。

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