何年も前に買ってちらちら見ただけで置いてあった本。ちょっと必要があったので探し出し、読んでみたらおもしろいんでびっくりした。1981年にアメリカで出版されベストセラーとなったという。
著者は父方母方とも祖父母がアメリカに移住した日系アメリカ人で、カリフォルニア大学で医学を学び、精神科医となった。ユング研究所で訓練を受け、ユング派分析家の資格を獲得したという人である。そして従来のユング派における一面的な女性観を批判して、女性性の多様性を強調する新しい女性心理学を構想した、と訳者のあとがきにある。
わたしは本書のタイトルがヘンだと思っていたのだが、大間違い。この女神というのはギリシャ神話の女神たちのことで、読んでびっくりしたのだが、いまの女性たちのタイプはギリシャ神話の女神のありようと同じなのだ。なんて書いたけど、わたしはギリシャ神話は子ども向けのを子どものときに読んだだけだ。「アモールとプシケー」だけは大好きな話で絵本でも持っているけど。だからギリシャ神話の知識を得つつ、女神たちの性格や生き方の現代女性への応用を読んで、すごい勉強になった。
読んでいるうちに、わたしはどうやらアルテミス型だとわかって苦笑。一覧表によればアルテミス型は、〈ユング心理学的類型〉は「通常は外向性、直感優位、感情優位」、〈心理的困難〉は「うちとけなさ、無慈悲、憤怒」、〈強み〉は、「自分の目標を設定して、それを達成できる。自律性、独立心、女性との友情が築ける」とある。当ってるわー。
そして知り合いのあの人は「父の娘アテーナーや」とか、「あの人は妻の女神ヘーラーそのものやな」と思い当たった。うん、それがわかったら人とのつきあい方がわかって生きやすくなるような気がしてきた。(村本詔司・村本邦子訳、新水社 1991)