ラルフ・ブラックウィンドの父は、インディアンは土地を中心に共同生活をするが、わしの息子はそれを否定して白人の生き方を選んだ。その結果、白人として監獄から出てきたという。だから彼はここに夜のうちに来て夜のうちに出て行った。フランチェスカは父を訪ねてここへ来て、また父を追ってニューヨークへ行ったのだ。フォーチューンはここでフェリシアが従兄弟といっしょにいるのと出会う。
クライマックスがすごい。たくさんの殺人があり、15年前からの因縁が明かされていく。気前のよい依頼人も単なる知り合いではなかった。
最後にフェリシアは自分の居場所を居留地の祖父の家に見つけた。わたしたちがだれなのか、何なのかわかったという言葉に、フォーチューンは「フランチェスカも喜ぶだろう」と言う。
【一人が家に戻り、二人がずっと心の中に持ち続けていた家を見つけたのだ。そう思うと、少しはわたしの気分もよくなった。】とフォーチューンは撃たれた傷が癒えて退院の日に思う。
わたしが愛する私立探偵の中でもっとも好きな探偵がダン・フォーチューン。少年時代にチェルシーで仲間と盗みを働いて左腕を失った。それで探偵かとよく聞かれるけど、冴えた頭脳で事件に挑む。
本書の中で、あなたの服装と態度は教養がないように見えるけど、実際はそうでないことがわかる、腕がないということと合わせて過小評価されているイメージを自分でも保とうとしていると女性に言われるシーンがある。