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クロード・シャプロル監督「気のいい女たち」

テレビでフランソワ・トリュフォーの特集をやっているのをありがたく見せてもらっている。かなりの映画を昔見ているが、いま見てもよかった映画、つまらなかったのがいま見たらよかった映画がありおもしろい。
ヌーベル・ヴァーグというとゴダールとトリュフォーばかり思い出すけど、クロード・シャプロルもいたってことで、「気のいい女たち」(1960 未公開)をビデオで見た。わたしにはシャブロルはぴたっとこない監督だ。「いとこ同志」(1959)もあんまり好きでないけど、「気のいい女たち」はビデオケースの女たちの写真がいいので、これはいけるかなと思った。

パリの電気店で9時から7時まで働く若い4人の女たち。仕事が終わると、1人はさっさと別れてクラブ歌手という二重生活をしている。1人は結婚相手がいる。あとの2人は帰りかねて、ナンパしにきた男たちと飲みにいくが、片方は積極的で片方はおとなしい。
50年代・60年代のパリの女たち、それも電気店の店員という零細企業の女たちの生き方が、冷静というか意地が悪いというか、これでもかとばかりに描き出される。そしておとなしい女性の後をつけまわしていた男が、たちの悪い男たちにつきまとわる女性を助ける。その後デートでオートバイに二人乗りして郊外へ出かける。楽しく食事して幸福の絶頂にさせてからの、あっとおどろく残虐さ。

ずっと昔のことだが、わたしは零細企業の事務員をしていたことがあり、そこの社員たちが若い女のわたしがちょっとスキを見せるとすり寄ってくるのを経験している。通勤電車ではしょっちゅう痴漢に出くわした。そういうことを思い出すと、最後の残虐さを除いてはリアリズムなんだなー。
夢のいっこもない映画だけど、うなずけるところはあったヘンな映画だった。アンリ・ドカエ撮影によるパリの街の夜の風景がよかった。

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2007年05月24日 00:59に投稿されたエントリーのページです。

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