レジナルド・ヒルによるダルジール&パスコーシリーズの18作目、17作目「死者との対話」は読んでなくて、16作目「武器と女たち」を読んだのは2002年12月である。「武器と女たち」を読んでからほんとうのファンとなり、エリーとピーター・パスコーについて知ろうと初期の作品を数冊読んだ。いずれVFCサイトの日記からこちらへ移してくるので、そしたらレジナルド・ヒルについて書いたものがまとまる。
それ以来またご無沙汰していたが、今回いちばん新しい翻訳を読んだわけ。さぼったらアカン、前作を読んでないと話が通じないことが多々あり。でも事件のことはわからないことがあっても、警察官たちの動きや生活を読むだけでも楽しい。こんな分厚い本を読めるかと心配したけど、最後まで楽しくおもしろく読んだ。
舞台は中部ヨークシャー警察、おなじみダルジール警視のもと、ピーター・パスコー主任警部、エドガー・ウィールド部長刑事、刑事のシャーリー・ノヴェロとハット・ボウラーがそれぞれの仕事に精を出している。そしてダルジールの恋人キャップ、パスコーの妻エリー、ウィールドの同居相手エドウィン、ボウラーの恋人ライがいて、それぞれの生活がある。
おもしろい会話が続々。
ハット・ボウラー刑事は恋人の図書館員ライ・ボモーナに【「愛してるわ、ハット、これからは、わたしのそばにいて安全よ」いかに機会均等の時代とはいえ、なんだかおかしい言い方だとハットには思えたが・・・】
パスコーには【上からはアンディ・ダルジールの鷲の目、下からはエドガー・ウィールドの猫の目がそれを見逃したはずはなかった・・・】
エリーはパスコーに助言しようと思う。彼女は殊勝に考えた。【それから、殊勝の衣を着るといつもかゆくなるので、威勢よく掻くことにして・・・】
ダルジールはパスコーとウィールドとで話をしていて【「我が苦悩!」彼は言った。ふつうなら「いやはや」とでも言うところに、スコットランド高地地方の祖先から受け継いだとされる奇妙な表現・・・】
パスコーとウィールドはダルジールが出ていったあと【熊をペットにしているようなもんだな。たいていはあったかくてふわふわしてかわいいが、ふと気がつくと、こっちは押し潰されて殺されそうになっている!】
もっともっとあるのだけれど、付箋を貼るのを忘れてよみふけってしまった。ひとまずこの本は置いておこう。652ページ、28ミリの大作。「死者との対話」を読まねば事件の全貌がわからないので、いつかそっちも読もう。(ハヤカワミステリ2000円+税)