いまから30年くらい前のこと、天王寺のジャズ喫茶で閉店後に深夜映画に行こうと話が決まった。数人で行った新世界の映画館では2本立ての1本が「アルファビル」だった。
ようわからんかったけどSFみたいであまりおもしろうなかった、というのが当時のわたしの感想だ。もっとも最後まで眠らずに見ていたのはわたし一人だったみたいで。だから相方が先日DVDを借りてきたのを、もう見たからいいと言ってしまった。相方は眠っていたからこの映画を見たことも覚えていない(笑)。
いま見てやっぱり素晴らしい映画とは思えなかった。コンピューター社会とか内容は前よりずっとわかった。レミー・コーションやディック・トレーシーという人名が出てくるとおおいに笑った(笑)。レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」の表紙が出てきたときも笑った。
ゴダールはハードボイルドミステリーや探偵もののコミックやドラマが好きなもので、ちょっと遊んでみたかったのかなと思ったが、けっこう真面目に未来社会を描こうとしているのかなと思えるところもあり。
アンナ・カリーナは美しくて、美しい女の役をやってるのだが、演技のしようのない役でかわいそう。つまらない原因の一つがレミー・コーション役の役者に魅力がないことかも。