先日から読んでいるレベッカ・ウェルズ「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」のことを、昨日書いたのだけれど、読み進むほどじわっと重いものがのしかかってくる感じだ。梅雨の時期の日本にいて読んでいるわたしに、アメリカ南部のじとっとした暑さがしのびよる。昼のうち雨が降っていたのでよけいに暑苦しく感じたのかもしれない。表紙からの印象とずいぶん違う作品だ。
夜になって「アステアのレーザーディスクでも見ようや、ほらルイジアナと歌ってるやつ」と言うと、すぐに話は通じて「バンド・ワゴン」を見ることになった。ナネット・ファブレイが歌い踊る「ルイジアナ・ハイランド」は他の歌やダンスとちょっと雰囲気が違い好きでないが、今日はルイジアナという言葉つながりが大事なのである。楽しんでいっしょに歌っていた。
この映画のいちばんのお楽しみは「ガール・ハント・バレエ」にある。大都会の夜、トランペットの音が鳴り響き、ペーパーバックの表紙がデザインされた舞台に、アステア扮する探偵ロッド・ライリー(ちゃんと書き取った)登場、黄色いドレスのブロンド女が撃たれて倒れる。殺し屋たちが踊りながら登場、最後に黒髪の謎の女(シド・チャリッシ)登場。いまなお色あせない音楽とダンス。
アステアのとぼけた味が生きている。特別出演のエバー・ガードナーが列車から降りてきて記者が群がり、自分相手の記者と勘違いしてたアステアががっかりというシーンは何度見ても笑える。ジンジャー・ロジャースが相手役の作品の他ではいちばん好き。
さて、これで元気をとりもどして明日からまた時間さえあれば「ヤァヤァ・シスターズ」に溺れる。