EXPANDED BOOK なんてものをなんで思い出したかというと、晩ご飯のときに新しくできた友だちの話をしていて、そういえば、Nくんは元気かなと話がとんだ。1980年ごろよく行き来していた友だちだ。そのころ東京へ行ってたまに仕事で大阪へ帰ってくることがあり、一時期おみやげにハイパーカードのスタックをよく持ってきてくれた。マックの画面上で見ることができる絵本で、猫や少女のが楽しかった。
その彼がにこにこしてやってきた。1993年、ヴィク・ファン・クラブが発足した次の年のことだ。それはサラ・パレツキーの「サマータイム・ブルース」と「ガーディアン・エンジェル」の2冊分が1枚のフロッピーディスクに入っている EXPANDED BOOK だった。ハイパーカードのファイルで、マックの画面上で読むようになっている。
ヴィク・ファン・クラブ会報の「VI」3号に詳しく説明しているが、ただ画面上で読めるだけでなく検索機能もついている。例えば登場人物の名前を検索すると、その名前が出てくるページが列記され、その箇所をすぐ開くことができる。
英語がダメなわたしには猫に小判で、読むより遊ぶだけだったが、パソコンの未来が確かなものとして目の前が開けていくのをまざまざと感じたものだ。
いま会報のバックナンバーを開いたら、1990年代に相方とともにマックを使って会報の文字打ちからレイアウトをした思い出が甦ってきた。華やかな交友関係を築いた70年代から80年代の前半に比べると、80年代後半から90年代はなんか沈没していたような気がしていたが、ヴィク・ファン・クラブ創設の時代だったのを忘れてた。