クッキング・ママシリーズの13作目を図書館で見つけた。あまり好きではないが、ケータリング業で頑張っているゴルディが気になりずっと読み続けてきた。振り返ったら11作目「クッキング・ママの供述書」まで読んでいる。ここまでは買って読んだのだが、人にあげてしまって手許には残っていない。
12作目も図書館で借りて読もう。以前の知り合いがこのシリーズの熱烈なファンで、すすめられて読み始めたのだが、彼女はあるとき突然ネットから姿を消した。このシリーズのおしゃれなファンサイトも消去されてしまって残念なことだった。
「クッキング・ママの・・・」とつけずに、もっとシリアスなタイトルだったらいいのにと思う。こんな本を読んでますと言いにくい(笑)。
10月のある夜、ゴルディは得意先の弁護士事務所に、明日の弁護士と依頼人との朝食のためのパン作りのために出かけた。パンの材料を両手に抱えてドアを開けると、友人のダスティの死体につまづいた。なんやねん、お調子者どもがなにをやったんやと思ったが、抱えていた粉やイーストや糖蜜が飛んで行き暴発する。冗談ではなくダスティはほんとに死んでいた。
ダスティは貧しい家庭に育って、弁護士事務所の事務をしながら勉強中の上昇志向の女性だった。彼女の家はゴルディの家の隣である。母親は警察ではなくゴルディに事件を解決してほしいと頼む。
ケータリングの仕事をこなしながら、ゴルディは聞き込みをし、残ったコンピュータのファイルを調べたりと大忙し。元助手のジュリアンが手伝いにくるし、友人のマーラも社交界のうわさ話を集める。
たしかゴルディは少し太めだった。なんせおいしいケーキが好きで、それを自分で作るんだから。そして何度もエスプレッソをダブルで飲むカフェイン中毒である。いや、そんなこと以上に睡眠時間を削って頑張る女性である。
こんなところがあった。ダスティの同僚が、すごく複雑な遺産書類を扱ってたら、解決するときは四十歳を過ぎてしまうと言う。「四十歳を過ぎたら終わりみたいな言い方ね」とゴルディは陽気に言う。「いまのあなたには、ずっとずっと先のことに思えるだろうけど・・・」そうそう、四十歳はすぐくるし、人生は四十歳からはじまるとも言える。四十歳までずぼらしてたら終わりだけど。(集英社文庫 781円)