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ヘルムート・ツェンカー「マン嬢は死にました。彼女からよろしくとのこと」

マン嬢は死にました。彼女からよろしくとのこと へルムート ツェンカー「現代ウィーン・ミステリー・シリーズ」全9巻の1冊。この前同じシリーズのエルンスト・ヒンターベルガー「小さな花」を読んだときはヨーロッパの作家だなと感心した。スウェーデンの作家ヘニング・マンケルの雰囲気と似たところがあるが、もっと官能的でコーヒーやお酒や食べものがおいしそうだ。
「マン嬢は死にました。彼女からよろしくとのこと」の主人公の女性私立探偵ミニー・マンは22歳。身長が1メートル20センチの障害者で松葉杖をついていて、それが武器になることもある。シュテファン大聖堂(私にはどこか見当もつかないが)近くに事務所をもっている。アシスタントのジョーイは大食漢の31歳でたまに学生。
ミニーは障害者向けの雑誌にパートナー募集の広告を出す。間抜けな健常者は障害者のほうがお手軽に扱えると思っているのであろう。相手の男をホテルに連れて行き、年取った売春婦ギティを部屋に行かせる。終わったあとでギティは上機嫌でウィスキーをおごる。ミニーは酒飲みである。

ある日、男が二人やってきてミニーをトランクに入れて連れ去る。着いたとき、胡椒とマジョランの匂いがするのはウィーンでここしかないと場所を特定。連れて行かれたのはゲーム機メーカー経営者の女性の隠れ家だった。男社会のライバルたちが役所を味方にしたので、警察から逃げているという。依頼は失踪した夫を捜してほしいというもの。素早く失踪者を探し出すが、彼は殺されてしまう。
死体が増えて警察官がはりつくようになると、ミニーは警官とジョーイの同意を得て死ぬことにする。【死者としてなんの制限もなく好きなように町中に目を光らせよう】と、新聞、放送局等では死んだことにして、トランクに入りジョーイがかついで〈ウィーンの森〉に運ばれる。
いろいろあって事件は解決するが、そのあとの仕事がケッサク。美貌のスリを見つけて盗難品を依頼人に返すことができるが、そのスリに体を触られて反応してしまう。ここまでしか書きません。(水声社 1400円+税)

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2007年08月30日 23:55に投稿されたエントリーのページです。

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