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1958年のパリが舞台のコミック

本棚に並べきれない本は小さめの段ボール箱に入れて押し入れに積んである。小さい箱だと背表紙を見られるから整理しやすい。読みたい本を探していたら、アートシアターとか映画や音楽関係の資料の箱があった。なぜおいてあるのかわからない雑誌もあった。
その1冊「WOMBAT」(1992夏号)を目を通してから捨てようと眺めていたら、興味深いコミックが載っていた。「バーニーとブルーノート」というタイトル、作者はルスタル-パランコ。注釈を読むとルスタルさんは本業は建築家だけど、コミックやイラストで活躍中、パランコさんは音楽ライターだそうで、ジャズ、ミュージシャン、フィルム・ノワールの雰囲気を楽しむようにとのこと。ほとんどのページが二つに区切られ、説明文は絵の下にある。

主人公バーニーは1958年の春にパリへやってきた日本人のミュージシャンである。彼はフランスでジャズマンとしての名声を極めた。アート・ブレーキーの横にバーニーがいる写真のシーン、マイルス・ディヴィスとおぼしきミュージシャンと並んだシーンが微笑みを誘う。彼は女たちにクールである。【また当時のパトロン女たちもこう言うだろう。「彼は一度も私たちの耳に『愛している』と囁きはしなかったわ」けれども彼が演奏すると、すべての人を泣かすことができたのだ。】なんて一節がある。
しかしバーニーは麻薬の快感を覚えどんどんはまっていく。最後の絵はポーリーヌという上流階級の女性がバーニーの死を聞き、化粧を直して動揺を隠しパーティの場に出ていくところ。

ちょうど同時代の「真夏の夜にジャズ」を思い出していたところなのでおもしろかった。当時のパリのジャズシーンを彷彿させる。だけど、それだけのことだし、さて、この雑誌捨てようか、おいておこうか。

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2007年09月09日 01:04に投稿されたエントリーのページです。

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