

これがボツワナに2年間滞在したGさんが帰国するときに持って来てくださった〈キリンの涙のかご〉です。ボツワナに古くから伝わるかごだそうです。
アレグザンダー・マコール・スミス「No.1 レディーズ探偵社」に描かれている、ボツワナでただ一人の女性探偵マ・ラモツエは、依頼を受けて首都ハバローネから奥地へ一人で出かけます。帰り道で道ばたに座っている女性からかごを衝動的に買ってしまいました。ほしくはなかったけど、あまりに必死な様子にほだされて情け心を出してしまったのです。
そのかごを依頼人のアメリカ女性にプレゼントします。マ・ラモツエは言います。「この小さな柄は涙よ、キリンが女たちに涙を贈って、女たちはそれをかごに編みこんだの」。で、どうしてキリンは涙を贈ったのかという質問に答えて「キリンには何もなくて涙しかあげるものがなかったんじゃないかしら」
アメリカ女性の発見された孫の少年が、「それ、ほんとう、マ?」と聞くとマ・ラモツエは「そうだといいわね」と答えます。
このくだりを読んで、そのかごが欲しいと思いました。で、ミクシィの「No.1 レディーズ探偵社」コミュに「欲しい」と書いたら、Gさんが持って帰ってあげましょうと返信してくださったのです。まさかのまさか(笑)。
先月25日、Gさんの帰国を祝って「ボツワナ・ナイト」を開きました。そのとき授与式なんかして、ついにわたしのものとなりました。
上のかごは直径25センチ、もう一つは11.5センチです。
色、形、編み方、持ったときの感じがステキ。素朴でないところが好き。アフリカの風が吹いているような、なんともいえない味わいがあるかごです。