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スパークル・ヘイター「ボンデージ!」

スパークル・ヘイター「トレンチコートに赤い髪」を読んでから半年、図書館で次作を目にしたらやっぱり読んでおこうという気になった。ロビンは相変わらずはちゃめちゃながら芯のあるところを見せる。
ニューヨークのテレビ局でニュースレポーターとして働くロビンは、コマーシャル出演で稼ぐ猫のブリジットと暮らしている。猫にマッサージをしてやって寝かしつけ、自分も眠りかけたとき電話が鳴り、殺人課の刑事がこれから行くという。
テレビ局があるビルの上階で開業している婦人科の医師が殺されたが、その予約ノートの最後がロビンなので来たという。その予約は医師の方からキャンセルされたと答えるが、とてもハンサムな刑事で、彼を見ると自分がミセス・ロビンソンというよりブランチ・デュポア(欲望という名の電車のヴィヴィアン・リーがやっていた)の気分になる。
職場に行くと、この殺人事件をレポート番組として取り上げるように言われ、取材をはじめる。どうやら医師はSMクラブに出入りしていたらしい。
そこへミネソタからモー伯母さんがくると連絡が入る。子どものときに父が亡くなり母が立ち直れないでいるとき、伯母さんにはずいぶんお世話になった。口やかましい上に保守派の活動家でことあるごとに説教されてきた。電話やファックスや職場へやってくるのを避けて逃げ回るが、どこへでも伯母さんは追いかけてくる。
上司のジェリーは意地悪だし、なんだかだと入り乱れてたいへんな中で取材を続ける。最後はモー伯母さんも巻き込んでの大波乱。

同じチームのカメラマン マイクはアイルランド人で気が合う。彼が言うには、「アフガン語にはすばらしい別れの挨拶があるんだ。“うんざりするな”というんだ。戦いを放り出したくなると、おれは自分に言う。“うんざりするな”とね」この言葉が気に入ってロビンはマイクの部屋にいく気になる。
あっ、いい言葉だ。うんざりして放り出したくなることがあると、“うんざりするな”と自分に言ってがんばろ。(中谷ハルナ訳 新潮文庫 705円+税)

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2007年10月20日 03:25に投稿されたエントリーのページです。

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