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ニック・ウィリング監督「大人のための残酷童話 妖精写真」

押し入れのビデオ箱に入っていた映画だが、なんでうちにあるのかタイトルではなにもわからない。原題が「Photographing Fairies」と知って、もしかして好きなテーマじゃないかと思った。1997年のイギリス映画である。
スイスで結婚式をあげた二人が、翌日晴れた山に出かけるが、突然の吹雪でクレパスができ、妻は飲み込まれてしまう。写真家の夫チャールズは怪我をしたものの助かる。チャールズは第一次大戦にカメラマンとして従軍するが、怖いもの知らずで頑張る。(第一次大戦での塹壕はいろいろな映画に登場しているし、わがピーター卿もバンターとともに経験している。そして九死に一生を得たのだった。このへんのことをもっと知りたい。)
帰還後、ともに戦った同僚を助手にして写真館を営むが、当時の有名な話でコナン・ドイルが妖精写真を信じていたエピソードも出てくる。その写真を見たチャールズはペテンだと見抜くが、田舎からやってきた女性が出した娘二人の写真を見て動揺する。目だけを何枚も拡大してみて妖精を見た目だと信じるにいたるのだ。
それからその少女たちを訪ねて田舎に行く。女性は牧師の妻で、森の大きな木のあるところへ来るように誘い、チャールズが行くと彼女は木から落ちて死んでいた。
その後の展開があれよあれよと進んでいき、とんでもないことが起こり続けるが、みんなチャールズの自業自得というか、妄想の結果なのだ。そのもともとの原因は失った妻にあった。少女たちの付き添いの女性が想いを寄せ現実に生きようと言うのだが、彼には妖精しかない。そして小さい花を食べたときに起こる恍惚の気分と。
素晴らしい森と素晴らしい大きな木が妖しくて、ほんまに妖精がいるような気分にさせる画面だ。
その当時は妖精もコックリさんも信じている人が多かったようだ。ドロシー・L・セイヤーズ「毒をくらわば」にもテーブルを囲んでの場面が出てきたし、「抱擁」でもあった。

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2007年11月05日 00:25に投稿されたエントリーのページです。

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