もう20年くらい前になるかな、洋書の絵本に凝ったことがあった。丸善だけでなくアセンスでも洋書絵本を扱っていたので、いろいろと手に入れたし、自分の好みの絵本作家もわかってきた。
シャーロット・ヴォークはその中でも好きな一人で、いま手もとにあるのは、小型の猫もので「FUR」と「TOM'S CAT」、そして大型の立派なイソップ童話「THE BEST of AESOP'S FABLES」である。もっと持っていたような気がするのだが・・・。
久しぶりに出してきて和んでいるが、やっぱりいい。
先日図書館で借りたのは、「はじめまして ネコのジンジャー」。はじめて見た絵本なんだけど、ジンジャーのことを前から知ってたような気がした。なんでやろね。
ジンジャーは広い庭の隅っこの、狭い草むらに住んでいる、汚れて痩せた子猫である。喉が渇くと水たまりの水を飲み、お腹が空いたらゴミ箱をあさる。ある寒い夜のこと、お腹を空かせてくさむらに戻ると、おいしそうなご飯が置いてある。お腹いっぱいになって幸せに子猫は眠った。翌日もちゃんとご飯はあり、女の子がいて「はじめまして、わたし、テレサよ」と言った。最初は逃げた子猫もだんだん慣れてきてジンジャーと呼ばれる。テレサは家に連れていく。でも家になじめずに逃げて行くジンジャー、テレサが泣いていると戻ってくる。いまでは仲良くおうちで暮らすが、くさむらはいまもジンジャーのお気に入り。
というお話が素敵な絵についている。テレサが可愛い。ジンジャーが可愛い。シャーロット・ヴォークは猫が好きでたまらないんだよね。TOM'S CATなんかもうやることがメチャクチャ。でも可愛がられてる。(小島希里訳 偕成社 1400円+税)