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山根明弘「わたしのノラネコ研究」

わたしのノラネコ研究 山根 明弘もうネコに関わりたくないという思いがある。飼い猫の花子は拾ってから19年間生き、わたしの腕の中で死んだ。その間は花子のみならず、よそのネコにも情が移り、歩いて20分ほどのうつぼ公園のガーデンキャットたちに朝ご飯を運ぶ3年間もあった。いまはお腹を空かせたネコを見てもごめんねと言って走り去る。
ネコの本も絵はがきもたくさん買っている。かなり整理したけど、捨てがたいのはまだ持っている。新しいネコ本は買っていない。
というわけで、あまり読みたくない本であるが、手許にあるとやっぱりどんなことが書いてあるか気になる。そんなわけで読み出したが、これがべたべたのネコ可愛がりの本なら、もうたくさんとなっていたろう。

山根さんは学者である。本書を開くとまず、「ノラネコって何?」という章があり、次に「わたしがノラネコの研究をはじめたきっかけ」があり、「ノラネコの研究の意味」と続く。そしてだれにでもノラネコの研究はできるよとなって、「個体識別カード」その他の用紙がコピーして使えるようになってる。10数年前なら活用できたのに残念だ。わたしらはこんなに精密なことはしなかったけど、一応ガーデンキャット全員に名前をつけて出席簿をつけていた。公園のネコは入れ替わりが激しいから3年で100匹近いネコと出会ったはず。はじめて使い始めたマックプラスで作った表組を大切にしまってある。
山根さんは調査のしかたを教え、怪しまれないように近所の人たちへノラネコ研究中のチラシを配ることも教え、調査七つ道具なるものも教えてくれる。
そのあとが九州大学大学院 理学研究科 生態学研究室での研究のひとつとして、福岡県の相島(アイノシマ)に1軒の家を借り7年間観察を続けた話。体重測定やDNA鑑定などのことも優しく詳しく書いてある。発情したメスをめぐるオスの順位とか行動圏とかおもしろい記述が多い。(さ・え・ら書房 1300円+税)

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2007年12月06日 23:50に投稿されたエントリーのページです。

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