
昨日は「Freestyle」(2004 監督ケヴィン・フィッツジェラルド)、今日は「Maestro」(2003 監督・脚本ジョセル・ラモン)と続けて2本の音楽もの映画をDVDで見た。フリースタイルとクラブシーンはどうして生まれて、どういう具合に進んできたのかの勉強である。
もう4年近く前になるけどDJとはなにをするものかと本で勉強した(笑)。それからクラブに行くようになり、あのDJが好き、あのDJは好みでない、なんて言うくらいに進化したけど、ヒップホップはまだ遠かった。一度、本町の "nu things" でヒップホップの3バンドを聴いたことがあるだけだ。そのとき出演した「モノクローム・プロダクション」のメンバーが休憩時間に話をしにきてくれた。高齢者でしかも女だからね(笑)。
今年の夏ごろから相方がクラブ活動(?)に精を出すようになり、いろんなクラブへ出かけるようになった。わたしには踊ることも、しょっちゅう朝帰りも無理である。
でも、話を聞くとずいぶんとおもしろそう。相方が行き出したころに「Freestyle」と「Maestro」はつき合って見たのだけれど、ふーんという感じだった。でもこの何カ月に満たない間に、また〈門前の小僧さん〉をしてかなりわかってきた。で、なぜか年の終わりだから見ておこうと思ったわけ。
「Freestyle」では、フリースタイルは1973年にサウスブロンクスではじまったと歴史的な説明もあり、書かれたライムと書かれないライム(フリースタイル)があるなんてことも説明がある。
ライムというのはヒップホップのリズムにのせて歌うというか語りというか(歌と語りの中間か)。言葉使いが絶妙で、それを即興でやるというスリルが魅力なのだ。
この映画ではいろんな人がヒップホップについて語っているのだが、ジャズ(コルトレーンやモンクやマイルスの映像があった)の歴史の延長にあると話す人がいて納得できた。
男性だけの世界かと思ったら、女性がいてみんなイキがよくカッコいいのだ。中でもバハマディアが良かったので YouTube を探したらけっこうあった。次はCDを買うことにする。
「Maestro」のほうは、パラダイス・ガラージとロフトというクラブを中心に、そこで活躍したオーナーやDJについて語っている。そのころの関係者は、DJは誰がはじめたかという質問に、「火を発見したのは誰だと確定できるか?」と聞き返していた。そしてDJはストーリーを伝える人である、曲を認知すること、レコードの溝を読むこと、などなど・・・そしてエイズの流行がありオーナーが倒れて店が閉じられ、最高のDJは麻薬に犯されて死す。
この2本の作品で、わたしの知識はえらく増えたけど、すごーく共感した言葉に出合った。パラダイス・ガラージの常連だった人だけど、16歳のときガラージに行くなと父親に言われる。彼は「僕の人生に口出しするな。出て行くよ、と傷ついて家を出たよ。36年経ったいま、レールを踏み外してもこうして生きている」とニコニコして言う。まあいうたら、わたしもこの人とあまり変わらない。レールには乗らなかったけど、まあこうして生きているもんね。