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ジョセフ・ロージー監督「エヴァの匂い」

01.jpgジャンヌ・モローの「エヴァの匂い」(1962)を見逃したまま見たことがなかった。当時の評判はあまり良くなかったように覚えている。でもジャンヌ・モローの映画はできるだけおさえておきたいということで見始め、タイトルを眺めていたらジョセフ・ロージー監督ではありませんか。ジョセフ・ロージー・・・えーっ、知ってる、見てる、だけどタイトルが浮かんでこない。あとで検索やな。

エヴァはローマから男とヴェネチアへやってきて、ボートに乗っていると雨が降り出したので陸へ上がって、そこにある家の窓ガラスを破って勝手に入り込む。立派な家である。エヴァは勝手に持ってきたレコードをかける。この映画の間中鳴り響く歌声はビリー・ホリディ。その家の主の作家が帰ってきてエヴァに一目惚れ。連れてきた男を追い出してしまう。
作家は恋人をほったらかしてエヴァを追いかけてローマへ。彼はウェールズ人で炭坑労働者だった。作品は彼の兄が書いたもので、兄は自分は炭坑労働者だと言い、作家として生きる気はなく弟に原稿をくれたのだ。作品は映画化され彼は莫大なお金を手にした。
結局捨てられた作家は、恋人とよりをもどして結婚するのだが、直後に妻の留守の間にエヴァを求めて賭場へ行く。酔いつぶれていっしょに帰ってきたものの相手にされず、それなのに、そこへ妻がもどってくる。妻は絶望の余り走ってボートに独りで乗り水死する。その後もエヴァに執着する心を断てない彼。
ジャンヌ・モローの悪女ぶりが当時の男性たちには受け入れられなかったのだろうと思う。徹底している。めちゃくちゃ美しくて惚れ惚れした。

ジョセフ・ロージー(1909〜1984)は、50年代始めにハリウッドの赤狩りにひっかかって英国へ亡命し、戻ることはなかった。
わたしの見た映画は「コンクリート・ジャングル」(1960)「唇からナイフ」(1966)「夕なぎ」(1968)「秘密の儀式」(1968)「暗殺者のメロディ」(1972)「恋」(1971)
梅田コマ劇場の地下の小さい映画館で見た、エリザベス・テーラーの「秘密の儀式」がいまも心に残っている。

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2008年01月20日 00:49に投稿されたエントリーのページです。

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