「エラは小さなバレリーナ」シリーズの1册らしい今年の3月に出た本だ。「エラのモデルになってくれたエロイーズに」と献辞がある。バレエスクールに通うまだ小さな少女エラが主人公だ。
エラはバレエスクールに通っている。バレエのレッスンは楽しい。ローザ先生のオルゴールの曲に合わせて踊るのが大好きだ。
あるときローザ先生は『眠れる森の美女』のオルゴールを流してくれ、みんなは妖精になって踊る。先生はオーロラ姫の話の最初のところを話してくれるが、時間だから今日はおしまいと言う。
エラはこっそり残ってオルゴールのふたを開ける。と、オルゴールから薄紫色の光が出て妖精が現れる。そしてオーロラ姫の16歳の誕生会に行こうと言う。妖精とエラは『眠れる森の美女』の物語に入り込んで王女と王子を会わせる。そして結婚式の様子も二人で見てから、妖精はエラに手伝ってくれてありがとうと言って去っていった。
エラはオルゴールのフタを閉じて、迎えにきたお母さんといっしょに踊りながら帰る。
エラも妖精も、オーロラ姫も王子もお城の人たちもみんなバレエシュースである。エラを中心にバレエの名場面を描き、劇中劇として組みこんでいる。おなじみの場面の絵がとてもきれいに描かれている。むらさきがかった薔薇の花の絵がすてき。(灰島かり訳 小学館 1500円+税)