4月20日に京都で行われたジャズラボで、山田友和トリオの演奏を聴いたのがとてもよかったので、できたばかりというCD「あおの出会う場所」を買った。それ以来何度も飽ききずに聴いている。
28日は難波のJAZZ SPOT 845 へ山田友和グループのCD発売記念ライブに行った。ボーカルの川本睦子さんとともにのった演奏で満足させてくれた。
その中の1曲のタイトルが「神崎川」なのである。そう、淀川のもうちょっと北にある川だ。落語の「池田のしし(猪)買い」で「十三の渡しを渡って三国の渡しを渡って」という三国の渡しの川である。
私の家族が大阪大空襲で西区の家を焼かれて落ち延びたのが、神崎川を渡ってずっと歩いていったところだった。阪急で神崎川は神戸線、三国は宝塚線だ。宝塚線は少し上流になる。最初はきれいな川だった神崎川が産業の発展とともに汚れていった。だからわたしの知っている神崎川はものすごく汚い川だった。
それから年月が経ち、あちこち引っ越したあとで西区に住むようになった。神崎川は姉の家に行くとき地下鉄で渡るくらいになった。
その後に神崎川を近くで見たのは阪神大震災の被災者の仮設住宅が、淀川区十八条に建てられたときである。週末ボランティアの一員としての訪問だった。川のほとりの荒涼とした工場跡に仮設住宅が並んでいた。
いまから3年くらい前に下新庄にある整骨院へ通うようになって神崎川に目覚めた。駅と反対側に歩いていくと堤防とぶつかる。きれいな橋が吹田市とつながっている。堤防を歩いたのは何十年ぶりかと感激した。雑草が風にそよいでまるで蕪村の心境だった。
いまは堀江の整骨院を見つけたので電車賃のかかる下新庄まで行ってないが、神崎川の堤防を歩いてみたい。「あおの出会う場所」の神崎川は下新庄の向こう岸あたりだと思う。