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ジョセフィン・テイ「美の秘密」

グラント警部のシリーズの「列のなかの男」(1929)「ロウソクのために一シリングを」(1936)「フランチャイズ事件」(1948)に続く「美の秘密」(1950)を読んだ。この後に「時の娘」(1951)「歌う砂─グラント警部最後の事件」(1952)がある。これで全部読んだかと思うとなんかさびしい。また読み返すか。

ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の警部アラン・グラントはパーティ会場にいるがパーティーに来たわけでなく、親しい女優のマータを食事に連れ出そうと思ってきただけだった。当代一流の女優マータを連れ出す特権は、どこへ出しても押し出しの良い用心棒であること、一流の店にいくお金の余裕があること、マータに他の用心棒が見つからないことだった。宝石盗難があったときにグラントがはじめてマータの人生に登場した。マータが必要と思うときは騎士となったし、またマータはグラントの世間の窓として役に立った。

混み合ったパーティー会場で背の高いマータを見つけてそばへ行くとき、美しい男性に声をかけられる。あまりにも鮮やかなブロンドの青年シャールはアメリカから来た著名な写真家だった。流行作家のラヴィナに会いに来たのだが、ラヴィナは簡単に彼を週末を過ごすサルコット・セント・メアリイ村へ招待する。姪で秘書役のリッツを見たシャールの顔にある関心が浮かぶのをグラントは見る。リッツの婚約者はBBC放送の解説者ウォルターである。

セント・メアリイ村は芸術家が住んだり週末を過ごしたりしている。リッツがシャールに説明する。「いまは占領地になってますが、かつては美しいイギリスの村落でした」だれに占領されたと聞かれて、「原住民が、あの芸術家連中とよんでいる人々です」と答える。製粉屋敷(ミルハウス)はマータが買って住んでいるし、その他、舞踏家、劇作家もいる。

ウォルターは放送が終わった後、リッツへのお土産にチョコレートを買い、週末を過ごそうと車で帰ってくる。しかしリッツはシャールと仲良くしている。
今日はここまで。
(河田清史訳 1954年初版、2003年再版 ハヤカワポケットミステリ 1200円+税)

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2010年02月03日 00:56に投稿されたエントリーのページです。

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