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ジョセフィン・テイ「美の秘密」続き

ウォルターには以前マーグリートという恋人がいたが、彼女はなにもかも滅茶苦茶にしなければ収まらない性格で、ウォルターがついにごめんだと言ったとき自殺した。
いまウォルターとつき合っているリッツはいい娘だが、シャールがさらっていっていくかもしれないと、周囲の者が思うようになる。
社交の場でシャールを眺めていたリッツは自分は恋に落ちたのかと恐怖に襲われるが、マータがシャールを連れて出て行ったときの感情から、縛られて動きのとれない状態でないと悟り、ウォルターを安心させようかと思う。

こだわりを持ちつつもウォルターとシャールはいっしょに仕事をすることになる。ラシュミア川を水源から海へカヌーで出るまでを、ウォルターの文章とシャールの挿し絵で綴るものだ。
二人はカヌーで出かけて、夜は川から上がって天気さえよければ戸外でキャンプする計画を立てた。彼らは出発し、家族は川岸の村の酒場からの電話を楽しみにするようになった。ある夜、酒場でビールを飲んでいるとき気まずくなり、ウォルターが出て行ってしまった。シャールは店が閉まるまでいて、「お休み!」と小径をかなりいってから呼びかけてきた。これが最後で以後シャールの姿を見た者はいない。

そこで地元警察からロンドン警視庁へと連絡が行き、グラントの出番となる。村に移住してきた文化人や芸術家たち、元の村の住人たちにグラントは話を聞くが道筋が見えて来ない。
地道な調査の末にグラントの心に見えてきたもの。
思いもよらぬ結末が待っている。
(河田清史訳 1954年初版、2003年再版 ハヤカワポケットミステリ 1200円+税)

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2010年02月03日 22:56に投稿されたエントリーのページです。

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