デイヴィッド・ウィーズナー「3びきのぶたたち」におどろいた
デイヴィッド・ウィーズナーは1956年アメリカニュージャージー生まれ。1992年には日本でも「しりたがりのふくろうぼうや」が評論社から出ているのだが全然知らなかった。その後も数冊あるのだけれど、今回はじめて彼の本を開いてすごいなぁと言っている。
「3びきのこぶた」は子どものときに読んだ教訓的なお話だ。「3びきのぶたたち」の表紙の3匹のぶたは頭が良さそうで胸に一物ある感じ。毛並みとかものすごく精密な筆遣いである。お話しどおりにオオカミがわらの家にくるのだが、食べられる前にうまく逃げる。そのお話が絵本にあって、オオカミから逃げて絵本からも解放されるのがおかしい。絵本を解体して紙飛行機をつくり飛んでいくのがシュール。飛行機がへたって落下、ここはどこだ状態になり、野原のほうへ行くとそこはマザーグースの絵本世界で、猫がバイオリンを弾き雌牛が月を飛び越え、お皿とスプーンが駆け落ちしている。こりゃ逃げようと出て行くと猫がついてくる。次も絵本で大きな竜が金でできたバラの花を守っている。もう一波乱あったあと、竜と猫と3びきのぶたたちが和んでいるシーンで終わり。
ステキな絵本で見飽きない。ぶたたちも可愛いし、バイオリンを持った猫がしたり顔でどこへでもついていくところが可愛い。(江國香織訳 BL出版 1600円+税)




