三人の作家
谷崎潤一郎「細雪」を開くと、四人姉妹(鶴子、幸子、雪子、妙子)を中心に、幸子の娘の悦子、女中の春、美容院経営者の井谷と、さまざまな女性たちが作品の中に生きていて動き出す。ものの言い方、着物の着こなし方などの細かい描写が素晴らしい。お上品でありながら下卑たところもある、慎ましやかなのにあけっぴろげであり計算高くもある女たちの姿が見えてくる。
「あっ、この感じは」と思い出した。舟橋聖一「ある女の遠景」だ。そして川端康成の「山の音」だ。なんでこの三人が好きなんだろう。
その他には、そうそう「蜻蛉の日記遺文」の室生犀星がいるがちょっと違う。堀辰雄もちょっと違う。夏目漱石は時代は古いのにもっと近代的な感じがする。
「細雪」を読み終えたら考えよう。いま下巻の真ん中へんです。