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女性ライフサイクル研究所 アーカイブ

2005年07月10日

FLC15周年記念シンポジウム「戦争・ジェンダー・トラウマ」

FLC(女性ライフサイクル研究所)が15周年を迎えて開催したシンポジウムは、「戦争・ジェンダー・トラウマ」という大テーマだ。重いテーマにしんどそうやなぁと思いつつ、しかし、わたしにとっても戦争とジェンダーは無関心でいられない。話をきくだけでも勉強になるかとお昼過ぎに出かけた。会場の山西福祉記念会館は、阪急東通り商店街を抜けて北野病院の手前にある。最近は梅田に縁があるなと商店街を歩いた。昔よく来たお好み焼きの美舟があった。しょっちゅう行っていた輸入レコードのLPコーナーはなくなっていた。
さて、シンポジウムである。シンポジストはそれぞれ大学の教授で、大越愛子さん(近畿大学)、内藤和美さん(群馬パース大学)、中村正さん(立命館大学)、司会が村本邦子さん(立命館大学・FLC代表)だった。内容はもちろん一言で言えないから、心に残った言葉を書いておこう。4人ともに真っ正面から問題に立ち向かう真面目な話し振りだった。
大越さんは、日本軍の「性奴隷」だった女たちのことを話された。靖国問題にも触れられて、結論は「歴史 His story」の暴力性に「Har-story」を封じ込められてきた側から「Har-story」の再発見ということだった。
内藤さんは、「当事者と調査研究〜当事者と協議するということ」というテーマで話された。年代によって違うことなど具体的に話されたのだが、このテーマはわたしにとっては、ボランティアと当事者の関係とか考えさせられていることなので興味深かった。
中村さんは「アンラーン(unlearn)」という言葉が印象に残った。「反暴力」「非暴力」「脱暴力」でなく、暴力を捨てるという意味での「アンラーン」。
その他、トラウマということで、「加害トラウマ」と「被害トラウマ」があり、被害者ばかりがなぜ悩むのかというのになるほどと思った。
シンポジウムが終わって交流会にも参加させてもらった。ビールとサンドイッチなどご馳走が出て、一人ずつ自己紹介をしながら話した。わたしもけっこうしゃべってしまった。
帰り道のスーパーでつつましく出来合いのおかずを買ったが、たまにはいいとしよう。

2007年05月15日

ジーン・シノダ・ボーレン「女はみんな女神」で女性性について勉強

何年も前に買ってちらちら見ただけで置いてあった本。ちょっと必要があったので探し出し、読んでみたらおもしろいんでびっくりした。1981年にアメリカで出版されベストセラーとなったという。
著者は父方母方とも祖父母がアメリカに移住した日系アメリカ人で、カリフォルニア大学で医学を学び、精神科医となった。ユング研究所で訓練を受け、ユング派分析家の資格を獲得したという人である。そして従来のユング派における一面的な女性観を批判して、女性性の多様性を強調する新しい女性心理学を構想した、と訳者のあとがきにある。

わたしは本書のタイトルがヘンだと思っていたのだが、大間違い。この女神というのはギリシャ神話の女神たちのことで、読んでびっくりしたのだが、いまの女性たちのタイプはギリシャ神話の女神のありようと同じなのだ。なんて書いたけど、わたしはギリシャ神話は子ども向けのを子どものときに読んだだけだ。「アモールとプシケー」だけは大好きな話で絵本でも持っているけど。だからギリシャ神話の知識を得つつ、女神たちの性格や生き方の現代女性への応用を読んで、すごい勉強になった。

読んでいるうちに、わたしはどうやらアルテミス型だとわかって苦笑。一覧表によればアルテミス型は、〈ユング心理学的類型〉は「通常は外向性、直感優位、感情優位」、〈心理的困難〉は「うちとけなさ、無慈悲、憤怒」、〈強み〉は、「自分の目標を設定して、それを達成できる。自律性、独立心、女性との友情が築ける」とある。当ってるわー。
そして知り合いのあの人は「父の娘アテーナーや」とか、「あの人は妻の女神ヘーラーそのものやな」と思い当たった。うん、それがわかったら人とのつきあい方がわかって生きやすくなるような気がしてきた。(村本詔司・村本邦子訳、新水社 1991)

2007年11月02日

女性ライフサイクル研究所 年報17号「ワークライフバランス社会をめざして」

女性ライフサイクル研究所(FLC)から今年も年報が送られてきた。毎年11月に発行される年報を知ったのは阪神大震災の翌年、朝日新聞家庭欄に紹介されていた震災特集号を見たときだ。
さっそく送ってもらったら、マスコミとは違った視点で地震被害が取り上げられていた。すぐに入会してからもう10年以上経つ。
その後はフリートークにお邪魔したり、講演会などに参加したりして、それまで自分が知らなかったことをいろいろと勉強させてもらった。心理学の本はフロイトやユングやレインなど好きで読んでいたが、ただそれだけだった。FLCを知ってからは、臨床心理士さんと直接話はできるわ、オフィスを移転されたときにはカウンセリング室も見学させてもらうわで、すいぶんいい経験になっている。

年報17号「ワークライフバランス社会をめざして」の内容は、仕事観の形成とワークライフバランスについての論文をトップに、若者のキャリア教育、シングル女性、子育て、男性の育児休業、病児保育、夫の単身赴任、40代からの再就職、離婚、とさまざまなシーンの問題が取り上げられている。それぞれ力いっぱいの真面目論文だ。
「ワークライフバランスとは、仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発など、さまざまな活動について、自ら希望するバランスで展開できる状態である。」なんだって。
紹介の最後に付け加えると、わたしの文章も載っている。いえ論文ではなくて600字のコラムですが。このすごいテーマにそって600字書けと言われても・・・ということですごく考えて書いた。読みたい人はFLCに注文してください。FLCメンバーによる論文はきっと勉強になると思う。(女性ライフサイクル研究所 1000円+税)

2008年03月04日

「中国・南京を訪れて—対話を通じた新しい平和教育の試み」という会に行ってきた

村本邦子さんは立命館大学教授で女性ライフサイクル研究所(FLC)の所長でもある。わたしは13年前に新聞で知ったFLCの年報「女性ライフサイクル研究」(阪神大震災の特集号)を読んで会員になった。それ以来ずっと年報や刊行物を読んで、3年に一度くらい会合に参加するだけだだったが、今日は大きなテーマの集会なので久しぶりに出かけた。去年の11月に南京へ行かれた村本さんの報告会の二回目である。

会場のアジア図書館に行くのに遅刻してしまい、行ったらはじまっていて村本さんの話の最初の部分を聞けなかったドジなわたし。
淡々と低い声で話されていたが、最後のほうで強調されていたことが心にしみた。わたしは以下のように聞いて納得した。
〈南京に出かけて加害者としての恥を味わった。上の世代の人たちのしたことで、自分が苦しんでいる。これからの人たちにこの気持ちを味合わせたくない。
いざというときに正気を保つことはむずかしい。自分のためにだけでは頑張れない。なにかを守るためになら頑張れると思う。〉

後半は南京に同行された人たちが報告というよりも感じたことをそれぞれ話され、その後は参加者が一人ずついまの自分の気持ちを語った。中学生、高校生、大学生の若者のほか、各年代の人たちが静かに自分のことや思いを話すのを聞いて来てよかったと思った。穏やかななかに前を向いて生きようとしている人たちが気持ちよかった。

2009年11月02日

NPO法人 FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク 第7回年次大会

会員になっている女性ライフサイクル研究所(FLC)がNPO(NPO法人 FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク)を立ち上げて7年目の年次大会に参加した。わたしは10数年前からFLCの会員であり、NPOのほうもできたときに通信会員になった。どちらも通信だけを送ってもらっている居眠り会員で申し訳ない。だが、数年前に両方のサイト制作を依頼され、更新を続けて現在にいたっている。

相方も同行して雨が降る中を地下鉄四天王寺前夕陽ヶ丘を降りて3分、クレオ大阪中央のセミナーホールへ。ピアノがあり大きなスクリーンがあるきれいなホールである。
理事長村本邦子さんの挨拶と全体報告があり、各担当者による活動報告があった。
●DV子どもプロジェクト(DV家庭に育った子どもと母親への予防的支援、社会と専門家への意識啓発と研修)
●Vi-Project(ビー・プロジェクト 子どものための面会・交流サポートプロジェクト)
●援助者研修(怒りのコントロールを学ぶグループ プログラム実践者養成講座)
(メモを忘れていて落としているかもしれない。あとで確かめて訂正します。)

それぞれの活動をされている人たちの報告はしっかりしていて頭が下がる。
若い津村さん(理事の津村さんの娘さん)は大学生だがVi-Projectの活動をしていて、離婚して離れて暮らしている親との面会・交流をサポートされている。その報告が初々しかった。同居親のところから別居親のところへと、子どもの送迎をするボランティアを「トランスファー・サービス」っていうのだが、今日もそのために途中で席を外されたと聞いた。

その次が理事の津村薫さんによる講演「ストレスと上手につきあうには?」で、いつもFLCサイト内にあるブログ「FLCスタッフ日記」を読んで、一度津村さんの講演を聴きたいと思っていたのがかなった。ストレスについてのわかりやすい説明と対処の仕方、そして体のほぐし方の実地指導。ストレス・コーピングってなにか知らなかったが、なるほどと思った。話し方が流れるように自然な感じ。日本各地から講演依頼がくるはずだ。

そして、パールノート(長川歩美+村本邦子)によるピアノ演奏。ドビュッシーの「夢」ほかの演奏があった。優雅な午後、お二人のドレス姿が可愛かった。

2時から4時半の交流会が終わって、あとは会館内のカフェで茶話会があった。それぞれが飲み物やケーキを頼んで1時間ほど和やかにおしゃべり。女性ばかりで男性は相方一人だけだったけど、すごく居やすい雰囲気で楽しく話せたそうだ。

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