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細野ビルヂング アーカイブ

2004年05月24日

阿木譲さんの jazz cafe "nu things" が細野ビルジングでライブ

住まいの近くにあるクラシックな細野ビルジングには、前々から興味を持っていた。去年のいまごろ地下室で個展をやるというチラシをビルの前でもらったので、個展よりもビルの中に入れるのがうれしくて行った。そのときは持ち主の細野さんがビルの中を案内してくださったことをこのページに書いている。その次はビルができてから66年ということで、6月6日に「66展」という美術のイベントをやったときに行った。今年も6月に「66展」を開催するとのことである。
なにかにつけ気になるビルなのだけれど、先日ビルの前にこんなお知らせがあったと相方が持って帰った。「another side of nu things 5月のイベント案内」というもので、主催者のURLがあったので見たら、なんと nu things というのは20年ほど前に知っていた、「ロックマガジン」(超過激でおしゃれな音楽雑誌)の編集長、阿木譲さんが経営しているジャズカフェなのであった。5月いっぱい細野ビルジングでライブを展開するということで、おととい相方が行ったのだが、阿木さんとパートナーのユキさんが再会を喜んでくれたと言う。また「オクサンはお元気?と2人とも聞いてたで」ということで、今夜は私もジャズライブに行くことにした。
8時からなのでご飯を食べてゆっくりと行った。夜の細野ビルジングはとっても素敵。外観もいいし内部も古風な室内が淡い光に照らされていて素敵。
ユキさんも阿木さんもおしゃれで攻撃的なところが昔と少しも変わっていない。この2人が好きなことをやりながら生きている姿を見ると、もっとわたしも好きなことをすることにどん欲にならなきゃと思ってしまう。
ジャズのライブ(NEW4)は久しぶりだったので圧倒された。最近のジャズを聴いていないから、ジャズ一般について語れないけど、今夜聴いた限りではとても優しい音楽になっているように思えた。ちょっとU2の音を思い出させるところもあった。
帰りに阿木さんが、ホームページに今夜のことを書いてくださいよと言ったので、そう阿木さんが言ったと書きますねと笑って別れた。阿木さんがご自分の名を検索したときに、私が書いたものが出てきたそうで、わたしがVFCをやっているのもご存知だった。ふーっ、悪口を書いてなくてよかった(笑)。

2004年10月10日

細野ビルヂングのジャズライブ

うちから歩いて5分で行ける細野ビルヂングは、最近レトロなビルとして脚光を浴びている。あの汚いビルと言っていた若者も雑誌に出てからは口調が変わってきた。
今日明日はジャズライブをするからおいでと、細野さんが誘ってくださったので晩ごはんを食べてから出かけた。場所が好きだから演奏が少々へたくそでも、という気持ちもあったのだが、始まったとたんに熱くなった。
メンバーはドラムが岩本ヒロユキ、ベースが中島教秀、ギターが箕作元総、ボーカルが山口修子。ものすごくよかった。わたしはいまのジャズをまだつかみきっていないのだが、先日の jazz room "nu things" での辰巳哲也といい、よい音楽を聴かせてもらってすっごくラッキーである。岩本氏のドラムはものすごくスピードと重量感があって、70年代の日野明を思い出した。ベースもギターもうまかったし、ボーカルはこれこそジャズボーカルじゃんとうなった。
場所がいいこともある。岩本氏はここで演奏したかったと言われたが、高い天井の広いホールで、思い切りドラムを叩けて幸せだったに違いない。
中島氏のと山口さんのとCDを買って帰っていま聴いているけど、とてもよくてうれしい。明日も行く予定。

2004年11月23日

町内会

先月に続いて細野ビルヂングのジャズライブは、ドラム 岩本ヒロユキ、ベース 中島教秀、ギター 箕作元総、ソプラノサックス 平田葉子、ボーカル 東雲マリというメンバーではじまった。ホールいっぱいの客が入って元気なライブだった。今年は生演奏を聴く機会に恵まれている。音楽はやっぱり生でなくっちゃ。目の前で演奏される音を浴びて、とってもシアワセな気分になった。平田さんのソプラノサックスの音が先月聴いたのよりずーっと進化していたのがたのもしい。
細野ビルヂングのホームページを作っている関係もあって、ミュージシャンたちとも親しく話すようになった。当掲示板にも書き込みしてくださった人もいるし、新しい関係が広まってきた。堀江に住んでいるミュージシャンのお連れ合いが町内会みたいだと掲示板に書いてくださったが、ほんとにそうなるかも。今日は町内の美容院シュリットのお二人が、細野ビルの内部を見たいのと半々で参加されたが、来てよかった、とてもよかったと言ってくれたのがうれしかった。
その二人とライブが終わってから堀江に飲みに行った。Sさんの行きつけのバー「アブサン」はチャルカのすぐ近くで、客はほとんど外国人である。ボジョレ・ヌーヴォーを1本頼んで話しだしたら、二人のよくしゃべること、しゃべること。しゃべる、笑う、しゃべる、笑う・・・である。先日このページに書いた45歳で初産の話は大受けで、30歳になったばかりの彼女らにとっては、希望の星であるらしい。本人に伝えなくっちゃ。
みんな近くの住人なので時間を気にせずにいたら、たちまち3時間近い時間が過ぎた。若い女性がシガーをくゆらせていたのがかっこよかったなぁ。シガーを吸う女性を映画では見たことがあるけど、生で見たのははじめて。

2005年03月03日

町内会—実は世界的現代アート

新町4丁目の古いビル「細野ビル」を知ってから3年近くになる。オーナーの細野さんが一人でこつこつと修復し、アーティストたちに場を提供している。地下室は個性のある展覧をするのに適しているし、1階ホールはコンサートやショーをするのにとってもいい場になった。相方が「細野ビルイベント情報サイト」をはじめてからつきあいが一段と深くなり、いまや町内会と呼んでいる、
今日は地下室でやっている、Evil Moisture、Rudolf Eb.er、EYヨの3人のアーティストによる「Handshake 2 Exhibition」に行った。なんせ近いのだから気軽であるであるが、気楽に行くわけではない、ある種の緊張感を持ってである。
ここの地下室は展示をする作品を選ぶような気がする。今日の3人の作品は、この地下室で展示することで生きていると感じた。いまのいま、生きている作品である。この作品を汚いとかえぐいと言う人は、デュシャンが便器を「泉」と名付けたとき、そう言ったに違いない。デュシャンの作品を飾ってあった国立国際美術館へ行ったのは、懐かしさの確認のようなもので気恥ずかしさが先立ったが、今日は楽しかった。部屋の横にちょっと気がつきにくいへんな空間があって、そこにカラス(プラスチックの模型=本物そっくり)が吊るしてあったが、下見に来たときにその場所の生かし方を考えたのに違いない。
見終わってからホールに寄ったら細野さんとミュージシャンの岩本さんがおられた。コーヒーをご馳走になって雑談したが、わたしってしゃべると元気になるみたい。うまいこと会話しようとするからアタマも活性化するんやな。

2005年03月05日

EYヨさんの迫力—Handshake 2 Event

一昨日は細野ビルでEvil Moisture、Rudolf Eb.er、EYヨの3人のアーティストによる「Handshake 2 Exhibition」を見て、感じるところがあったのだけれど、今日はその3人+大阪のそうそうたるDJたちのライブということである。たくさんの若いファンがつめかけて熱気あふれる気持ちのいいライブだった。中年の姿なく老人はわたしらだけ。そう言えば立っていたら椅子を持ってきてくれたっけ(笑)。
7時から11時までのうち、DJのプレイ時間が長かったけれど、考えれば家でこんなに長時間続けて音楽を聴くことはない。本も読まずパソコン画面も見ずに大音響の中にぼーっと座っているのもいいものだ。いくらでもぼーっとできるのはわたしの特技の一つ(笑)。
EYヨが登場、両手に電球を持って踊る、というか舞うというか迫力に圧倒された。Macから出る音と電球の明暗、スリムな体がのけぞり飛び上がり、陶酔の極致と思いきや、最後は関西弁で「ありがとう」で締めた。醒めているんだ。EYヨ(山塚アイ)っていままで知らなくて、つい昨日「はなたらし5」というCDを聴いて「いける」と思い、ネットで調べたというお粗末なことだが、よかったです。久しぶりに玉水町煙(たまみずちょうけむり)を思い出した。
Evil Moistureはイギリス出身、Rudolf Eb.erはスイス出身(大阪在住とのこと)ということで、前衛的だけれどもアメリカとも日本とも違うヨーロッパの香りがした。ルドルフのほうはパフォーマンスが場所の都合でできず、簡単な説明とCDを流すだけに終わって残念だった。この二人の音楽を聴いて思い出したのは、30年も前に聴いていて行き詰まりを感じたフリージャズのことだ。わたしは「観念の音楽」とフリージャズのことを言っていたのだが、ここまできて行き止まりみたいに感じて遠ざかってしまったのが、今日ここに出口があったのに気がついた。そして新しい道が見えてきたような気がした。
ヨーロッパ出身の二人に比べて、EYヨの音楽&パフォーマンスは湿っている。同じようにMacを使って音をつくっても違うんだなぁ。ああ、そうだ、阿部薫の湿りに似ているかも。
終わってから隣の席の女性と話したり、ルドルフに紹介してもらったり、モイスチャァのときに突然現れてパフォーマンスをした男の子に現在の大阪の音楽状況を聞いたりした。寒かったけれど驚きがあっていい夜だった。

2005年06月06日

細野ビルヂング「66展」オープニングパーティ

今年も細野ビルヂングで66展が開催される。今日は6時6分からオープニングパーティがあった。VFC会員でいろいろと親しくしているYさんに先日会ったとき、細野ビルが話題になり、見たいのならちょうどよい機会だといっしょに行った。
ビルいっぱいに人が詰めかけていい雰囲気。一番前の席が空いているからと座らせてもらえた。パーティは近田和久さんのドラムではじまったが、若い彼のドラムは新しい感覚で気持ちよい。20分ほどして小澄源太さんが登場、ドラムの音をバックに大きな白い板に絵を描いていく。みんなの視線を背中に浴びながら、ものすごく集中して描く。人間の顔が描かれていくさまを興奮して見守った。次に近田さんのドラムで川嵜裕子さんのパフォーマンス、細身の体がしなりうねり踊る。
休憩のあとに古河暁さんによるファッションショーがあった。10人のモデルが紺と白をテーマにした服を着て登場、その中で川崎さんがやはり紺のドレスを着てハダシで舞った。最後が近田さんのウチコミとドラムに合わせてNIKAさんの声が響く。延々と続く音のうねりを堪能した。今日はファアッションショー以外はみんな近田さんのドラムが響いていた。いまも頭の中に響いているような感じだ。
休憩中になつかしい顔を見つけた。30数年前にジャズ喫茶マントヒヒで知り合ったM氏とパートナー、彼らと娘さんは絵を描いていて3人の絵が地下の画廊に並んでいるという。
終わってからYさんと二人で堀江に出てアブサンでお酒を飲みながらおしゃべり。11時半という時間に驚き地下鉄四ツ橋駅まで見送る。最終電車には間に合いそう。地下鉄で行ける範囲で暮らしていると便利だ。

2005年09月19日

ナナセシン×暗鬼丸コラボレーション展 ガールズアパートメント

今日は少し暑かったが快晴で気持ちのよい日だった。タイトルの展示が細野ビル地下のギャラリーであったので行った。全体の構成は暗鬼丸、写真はナナセシン。「ガールズアパートメント」というのがイミシンだと思った。
地下への階段を降りるときはいつもわくわくする。古いビルの地下室の雰囲気がとても好きで、そこに場所を考えて展示された絵や写真や書や立体を見るのは楽しい。奥にある2メートル×1.5メートルほどくぼんだ場所になにを置いてあるか、また、そこの天井からなにがぶらさがっているか、工夫の跡が見られるのがおもしろい。
今日の展示はピンクの服、下着、布、ゴム風船、ぺろぺろキャンディ、こんぺいとう、等々が床や壁に面したテーブルのあちこちに置かれている。広がった金髪のかつらが淫靡である。少女の内面が外観に現されている。
椅子に座って全体を見ていたら、25年ほど前の友人の部屋を思い出した。当時21歳のMちゃんのピンクの部屋は自作のプラスティック製の立体が飾られ、ベッドやテーブルクロス、壁にかけた服、どれもが考えて置かれていた。本人もいまなら珍しくないけれど当時は人のドギモを抜く服装で、自らが作品なのであった。それは数年も続かず、いまは共通の話題がなく郷愁が残るのみ。少女であり続けることは困難なことである。
今日の作家はしっかりとした女性だった。きっとこの線でこれからも作品を提示していくに違いない。自分が作品というような主観的なことでなく、作品として“少女”を提示していくふてぶてしい作家魂をみた。

2005年12月04日

寒雨の日曜日、細野ビルでお茶会

昨日の午後買い物に出て「寒いですね」と挨拶したら、「明日はもっと寒いそうですよ」と返事があった。ほんまに今日は寒くなった上に雨が降った。午後から日が射してきたので大丈夫かと思っていたら、また雨が降り出した。細野ビルにいるときには雷雨になっていて、後から来た人はアラレが降ったと言っていた。
3時からミクシィの細野ビルコミュニティのお茶会に参加した。例によって野次馬である。若い人ばかりに我々が混ぜてもらって20人ほどだったかな。食べ物は持ち寄り、マイカップ持参ということなので、昨日廣井堂で買っておいたお菓子を持っていった。みなさんすごいすごい、手製のワッフル、メンタイコを挟んだフランスパンが山盛り、それに、せんべい、プリン、シュークリーム、おかき、クッキーなどがいっぱい並んだ。マイカップのそれぞれが可愛い。なるほど雑貨店が流行っているはずだ。
自己紹介して周りの人としゃべっている間に、夜のジャズライブの練習がはじまった。最初からライブ付きのお茶会となっていたのだが、音がうるさくてお茶会のほうは弾まなかった。隣に座った女の子とは楽しくしゃべれたけど、みんなで会話するという雰囲気でなかったのが惜しい。2時間ほどいて帰った。
ミクシィというネットで知り合った人たちと、リアルに会うというのはおもしろかった。細野ビルの場合は、ビル主催の展示などに出品した人がけっこういて、まるきりネットというわけではないけど、それでも、この人が○○さんとわかっておもしろかった。おやつを食べたのは久しぶりだった。

2005年12月21日

街の中の自然 細野ビル 田渕睦深写真展「ONE SILENCE」

細野ビル2階の展示室でやっている「ONE SILENCE MUTSUMI TABUCHI EXHIBITION」に行った。細野ビルの2階に入っていた事務所の空き部屋2室が展示室になったのだ。細野さんがこつこつと部屋を元の状態にもどしたもので、高い天井とカーブになった壁の面がすごくおしゃれな部屋なのである。
細野ビルで展示をする作家は、作品を持ってきて壁に展示するのではなく、細野ビルに合わせた作品を創って展示する。今回の田渕さんのは窓の大きさに合わせた写真である。カーブした壁に細長いガラス窓があり、その下の部分が展示場所なのだ。わたしが行ったときは午後で、木や草や花の写真が窓にあって、柔らかい冬の太陽の光が外からそそいでいた。写真は昼間の風景だった。オフェリアが身を投げたような川岸の向こうから日が射して、枝を広げた木から木漏れ日が美しい。また、若緑の葉っぱに露が光っているのに日がそそいで、幸せな午後という感じだ。
これは夜の風景も見なくてはと思って、日が暮れてからまた行った。予想していた以上に昼と夜の表情が違っていた。川岸は夜の風景になっていた。葉っぱの群れは黒く不吉な感じさえする。自然を撮った写真が、太陽の光や人口の光を受けて、町の中の自然になっていた。(12月25日まで)

2006年03月14日

3人のコラージュのようなアトリエ

10日から細野ビル2階でやっている催しがおもしろいらしい。3人の女性(ceramistのmasayoさん、floristのmiyaさん、photographerのizumiさん)の作品展というのでなくて、いろんなものを持ち寄っているのがおもしろいのだと、昨日行った相方が言う。
告知から引用させてもらうと
   ビルの一部屋に3人それぞれのアトリエのカケラを持ち寄りました。
   3人のコラージュのようなアトリエ。
   どんな空気が流れているのでしょうか。
ということである。
細野ビルのレトロな空間に花屋と雑貨屋と写真屋があってなぁと説明がややこしい。コンロでお茶を沸かしてハーブティを飲ませてくれて、人によっては3時間も4時間も座っているんやって。棚や台などすべて自分らで作ったりしたのを持ち込んだという。エレベーターがないからすごい労働だったろう。
それで行ってみると、まったく百聞は一見にしかず。
部屋に入るとすぐに花屋さんがある。花は花屋のような作り付けの棚にたくさんあり、コサージュも華やかにあり、リボンや包み紙やハサミや、ようするに花屋さんが一つの角にある。フラワーアレンジメントをmiyaさんが教えたり、お花を買っていく人もいる。
奥の角には陶器を置いた棚があって、その前の机では陶器創りを教えている。masayoさんの陶器は慎ましいのに華やかである。桜色の湯のみ、薄紅色の椀がとても気に入った。気に入った器を持った写真を撮ってくれるというので、薄紅色のを持ってポーズしたらmasayoさんとphotographerのizumiさんもカメラを向けてくれた。あんまりのアップでシミやシワが〜〜
こちら側にはizumiさんの写真が棚や机に置いてある。マックが置いてあって、昨日ここへ来た人たちの写真をスライドショーにして見られるようになっている。
昨日ズッケロの話をしたと聞いたので、ズッケロで買ったちっちゃな黒猫をバッグにしのばせて持って行ったら大人気だった。いろんなところに置いて写真を撮ってもらって、人形の身ながらすごい晴れがましかったんじゃないかな。ポラロイドで撮ったのを1枚もらった。プロの写真はひと味違う。(19日まで)
帰りにビル事務所に寄って細野さんと1時間ばかりおしゃべり。このビルを気に入って個展などやるからには、普通の画廊のように絵を並べて見てもらうというより、今日みたいなのがいいねと言い合った。
熱血漢の細野さんは、わたしが帰るときいっしょに出てきてビルを目で愛でた。外から眺めた展示のある部屋を、一つの作品のように思っているみたいだ。こうして今日の午後は優雅に暮れていった。

2006年05月20日

細野ビルヂングで、太宰治「新ハムレット」

新ハムレット上演実行委員会(劇団G:フォレスタ)の主催による〈西洋かぶれver11.5 太宰治「新ハムレット」〉を見に行った。芝居を見るのは久しぶりだ。最後に見たのは「維新派」が「日本維新派」といっていたころからだからずいぶん昔の話である。それまでは能、歌舞伎(前進座も)、文楽、バレエ、新劇、アヴァンギャルトと見まくっていた。あるときから映画とジャズになり、最近は映画も見なくなって、いまに至る。
今日も積極的に見ようとしたのでなく、実は細野さんにご招待を受けたのだ。細野ビルがすぐ近くだし、細野ビルの特殊性をどう芝居に活かすか見るのも興味があった。
さて、行ってみるとけっこうな人たちが集まっている。部屋の真ん中の空間が舞台になる。両脇に2列椅子席がぎっしりと並び、その前の1列は座布団が敷いてある。真ん前でまずシェイクスピアのオフィリアのような衣装の女性のダンスからはじまった。そして俳優たちが台本を手にして登場。最初ははてなと思ったが、その意図が見えてきて納得できた。ほんとに大上段からの大真面目な芝居なので、そのままやると新派大悲劇になってしまう。台本を見ながらセリフを言うことで客観的になって、批評性が加わり現在の演劇となる。
感心したのは衣装で、女物の着物をうまくアレンジしてある。紋付の羽織をぎゅっと着て太いベルトをしめたハムレット、黒の裾模様をガウンのように着た王(元叔父)のパンツは羽織の裏を使ったみたいだ。王妃の華やかで複雑なもすその布の流れ、オフィリアは白地の着物で腰からは何重にも白い布が花のようだ。
舞台は口上役が「・・・の間」と言うと、赤いカーペットの上が王宮の王座の前になったり廊下になったりする。対話するのに片や向こう向き、片やこちら向きで向き合わなかったり。扇子をだして切るカッコをすると短剣で切られている。うまい工夫である。2時間飽きずに見た。

2006年06月06日

細野ビルヂング「66展」オープニングパーティ

今年も細野ビルヂングで66展が開催される。今日は6時6分からオープニングパーティがあった。VFC会員でいろいろと親しくしているYさんに先日会ったとき、細野ビルが話題になり、見たいのならちょうどよい機会だといっしょに行った。
ビルいっぱいに人が詰めかけていい雰囲気。一番前の席が空いているからと座らせてもらえた。パーティは近田和久さんのドラムではじまったが、若い彼のドラムは新しい感覚で気持ちよい。20分ほどして小澄源太さんが登場、ドラムの音をバックに大きな白い板に絵を描いていく。みんなの視線を背中に浴びながら、ものすごく集中して描く。人間の顔が描かれていくさまを興奮して見守った。次に近田さんのドラムで川崎裕子さんのパフォーマンス、細身の体がしなりうねり踊る。
休憩のあとに古河暁さんによるファッションショーがあった。10人のモデルが紺と白をテーマにした服を着て登場、その中で川崎さんがやはり紺のドレスを着てハダシで舞った。最後が近田さんのウチコミとドラムに合わせてNIKAさんの声が響く。延々と続く音のうねりを堪能した。今日はファアッションショー以外はみんな近田さんのドラムが響いていた。いまも頭の中に響いているような感じだ。
休憩中になつかしい顔を見つけた。30数年前にジャズ喫茶マントヒヒで知り合ったM氏とパートナー、彼らと娘さんは絵を描いていて3人の絵が地下の画廊に並んでいるという。
終わってからYさんと二人で堀江に出てアブサンでお酒を飲みながらおしゃべり。11時半という時間に驚き地下鉄四ツ橋駅まで見送る。最終電車には間に合いそう。地下鉄で行ける範囲で暮らしていると便利だ。

2006年06月09日

細野ビル「66展」を見に行っておしゃべり

細野ビルヂングで今年も「66展」がはじまった。6日のオープニングイベントは行かなかったので、今日は展示物を見に行ってきた。
地下の画廊と2階の展示室が大部屋小部屋と3室あって、それぞれに適した展示のしかたで作品が置かれている。去年はオープニングイベントの小澄源太さんが絵を描いていく姿がスリリングで最高だったが、展示物のほうはもうひとつだと思った。今年の作品はみんな気合いが入っていると聞いたので楽しみにして行ったが、ほんとに現代美術の力が示されているように思える作品があった。ここはただ壁面に展示するというのではなく、壁や窓や部屋の凹凸を利用した置き方で個性を発揮できる楽しい場でもある。
地下室に入って行ったら細野さんと若い女性が話しており、すぐに3人でのおしゃべりとなった。見終わって事務所に行くと先客の若い女性が2人いて、みんなでお茶ということになり、座り込んでまた長いおしゃべり。2人の女性はフリーペーパーを発行するので取材である。なんやかやしゃべってミクシィに入っているのがわかり、帰ってからミクシィのマイミク(友だち)になることになった。(66展は細野ビルにて6月12日まで)

2006年07月31日

細野ビルにて「a base....」展

今日は暑さの中にも風があって少し過ごしやすかった。いまも部屋の中を風が吹き抜けて気持ちよい。
午後遅くなってから一昨日からはじまった女性7人の作品展「a base....」を見に細野ビルへ行った。Fujii Ikuko(ソープ)、Horiyama Michi(油絵)、Miyata Mariko(フラワー)、Murayama Ayumi(染)、Nishitani Yumiko(陶芸)、Yagi Satoe(織)、yamahara Kaori(織)
の7人の作品がビルの2階と地下室に展示されている。彼女らは同じ学校で学んで10年経ってこのグループ展をすることになったそうだ。
2階では日常に使いたいようなシンプルできれいなカップやお皿。渋い色に染められたパラソルや布。深い色合いに編まれたバッグ、和菓子やケーキのような色とりどりの石けんがあった。地下室へ降りると、まず花が目についた。白い80センチ角くらいのテーブルの真ん中を20センチ角くらい切ってブラックベリーやヨウシュヤマゴボウやとりどりのバラがサラダのようにアレンジしてある。その他の花束や葉っぱの束もステキだった。棚には棚の長さに織られた布が置いてある。沖縄風に染めた布地があり、奥にはぱっと目に入る展示がしてある。
ここを場所に選んだときに展示方法を考えたそうで、細野ビルの2室を最大限に生かしていると感じた。〈8月7日まで、am 11:00 - pm 7:00(最終日は pm 5:00 まで)〉
見終わって事務所に寄ったら細野さんがいらっしゃたので、久しぶりの挨拶をして雑談。これからの展開など明るい話で楽しかった。

2006年08月05日

橋爪紳也 監修「都市再生フィールドノート 大阪のひきだし」

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わたしは大阪が好きだけれども、ただ住んでいるだけで、積極的に大阪をなんとかしたいなんて思ったことがない。近くに地下鉄の駅とバス停と公園とスーパーがあるくらいで満足している。少し足を伸ばせばおいしいパン屋と、なんでも揃う本屋があることに満足している。近場でジャズを聴けるし、雑貨店めぐりができるし、おいしい和菓子屋さんもある。という、ここにあるもので満足できてる消極的な大阪人なのである。
本書は「細野ビルヂング」が紹介されているからと、オーナーの細野さんにいただいたものだが、都市再生に向けて積極的な大阪人が集まって作り上げた本である。主に大阪の中心部の中之島、船場、堺筋、扇町、新町、などの建物やイベントが取り上げられている。特に三休橋筋愛好会の活動の紹介がある。いままでの大阪の紹介にある盛り場等の泥臭い大阪でないし、高級なレストランや料亭は出てこない。その場所に住む生活者が自分の住んでいる場所をもっと楽しく住みやすくしようとする姿勢と、その運動の成果が語られている。地味だが充実した中身の濃い本である。せっかくよい本なのに全体に写真が暗いのが気になるが。
知らない建物のことはわからないけど、よく知っている「細野ビルヂング」の紹介に関しては、いままで読んだ本などの中でいちばんよかった。(鹿島出版会 2000円+税)

2006年08月27日

長編漫才芝居「お笑いロミオとジュリエット」

佐野キリコと平林之英の二人ユニットによる長編漫才芝居「お笑いロミオとジュリエット」を細野ビルヂングで見た。私の演劇鑑賞歴は切れたままで20年くらい経っていたが、細野ビルと知り合ったおかげで、新しい芝居と出合えている。
フライヤーには「ロミオとジュリエットの魂がうっかり生き延びてしまい、自分たちの原作ドラマを振り返り、追体験しながら、夫婦や家族の愛を発見していくというお話です。2幕構成の100分間(10分間の休憩込み)。」とある。
ホールの正面に30センチくらいの高さに半円形の舞台が組まれていて、音楽はギターの生演奏でその横、小道具類が両側のテーブルに置いてある。演者は二人で、2幕には子ども(キューピー人形)と三人舞台なのであった。
二人が登場、ジュリエットはピンク系の振り袖でだらりの帯に島田のかつらをかぶって、靴下はいてタップシューズ。ロメオはラメ入りのグレーのタキシードでタップシューズ。大阪弁で歌い踊るのがすごく達者。途中でおてもやんと田子作に変身したり。出会いから結婚しようと話は進み、結婚式には神父さんがいると、客の中へいって中年の男性を舞台に引っ張り上げ結婚式を執り行った。1幕目はこちらもどんなのかと好奇心にあふれているし、スピードがあって笑えた。ロメオが自分のことを“ワシ”と言うのがおかしい。
2幕目は出会ったばかりなのに子どもができたとタップダンス入りの出産。子どもにおしめをあてたりミルクを飲ませたりと芸は細かいが、わたしは少々違和感をもった。そして大芝居の悲劇から人間賛歌みたいになっていくところもちょっとかなわんかった。
でも大熱演の2人は歌もタップダンスもたっぷりと、すごく達者な役者さんだった。行くとき、ビルの裏にしつらえたテーブルに二人が向かいあっていたが、こういうのが劇場にない細野ビルの楽しさである。

2006年10月03日

細野ビルヂングで「能」公演がある

ご近所の細野ビルヂングで「TTRライブ能」という能の公演がある。ここで能をやりたいという話があると聞いたときはびっくりした。普通の能公演がまず頭に思い浮かび、どこから演者が出てくるのかしらと思った。細野さんのお話では、ビルを見に来た方が手を叩いてみたりして音響が良いと言われたそうだ。決まればいいなと待っていたら、話が決まったと案内ハガキをいただいた。なるほど、お囃子と舞囃子なら大丈夫だ。プログラムには「高砂八段」「砧」等とあるのでとっても楽しみ。
わたしが能に凝っていたのはえらい昔のことである。最初は「能を見る会」みたいのに入って見に行った。金剛巌さんの「土蜘蛛」を見たのが最初で何度か行った。そのあとは兄と姉が謡を習っていたせいで、ときどき券をもらって産経観世能に行った。また大阪能楽会館で毎月一度ある若手の会にもよく行った。フェスティバル能にもときどき行った。いまになってはみんな「先代」とついてしまう。「土蜘蛛」の金剛巌さんも、「杜若」の梅若万三郎さんも、「楊貴妃」の梅若六郎さんもみんな先代である。この三人のお姿はいまでも目にこびりついている。
「日本維新派」の芝居を見るようになったころから能とは遠ざかった。そしてフリージャズ、ロック(パンク&ニューウェーブ)といき、クラシックにも傾いた。いつも“いっちょかみ”というのか、かっこよさそうなものに首を突っ込みたかったみたい。いまや老獪さんと呼ばれてもおかしくない(笑)。
久しぶりにお囃子の音を聴いて舞囃子を見る。とっても楽しみ。しかもそれが歩いて5分のレトロビルでのことである。

2006年10月13日

レトロなビルに響くお囃子「TTRライブ能」

「TTRライブ能 in 細野ビルヂング」からさっき帰ってきてお茶を飲んだところである。お囃子に酔い舞に心を奪われて時間を過ごした。目の先で演じられるお囃子や舞はすごかった。
古いビルのホールの奥に能舞台として赤い敷物が敷かれ、橋掛かりに代わってこれも赤い敷物が控え室から続いている。ぎりぎりまで観客がつまっている。おそらく細野ビルはじまって以来の人数だろう。
静かに現れたのは7人、シテ方:杉浦豊彦、浦田保親、寺澤幸祐、笛方:竹市学、太鼓方:上田慎也、小鼓方:成田達志、大鼓方:山本哲也。
お囃子からはじまって、「高砂」の連吟に移り、舞囃子は住吉明神の出現を力強く舞う。素囃子にかわって「神楽」。次に居囃子「砧」は、留守の夫に対する妻の恨みと嘆きの感情の高まりが、砧を打つという行動になっていく。見事に高まって、休憩となった。
第二部は素囃子「揉み出し」ではじまった。笛が響き渡り、太鼓、大鼓、小鼓が続いてスリリングな演奏だ。次の舞囃子「野宮」は六条御息所が生死の道を迷って、最初は源氏との昔を懐かしむ序の舞、そして葛藤を現す舞。最後は半能「石橋」で二人のシテ方が素で舞うのがおもしろかった。
よく考えて構成されたプログラムで、観客はみな固唾を飲むって感じで見入り聞き入っていた。ほとんど「TTR」(T=小鼓方:成田達志、T=大鼓方:山本哲也、RはRevolutionの略)のサポーター倶楽部の方々だと思うが、老若男女、良い観客で楽しい夜だった。隣に座った人に「お謡は楽しいですよ、いかがですか」と誘われた。とても安い授業料で若い人もたくさん習っているそうだ。若い人が習ったり見に行ったりしているのだったら、能の将来は大丈夫だろう。

2006年11月12日

今夜は細野ビルでジャズライブ

足の調子がまだ本調子でないので遠出はやめていて、お出かけはもっぱら近所にある細野ビルである。
今夜はGuest Vocal / 東雲マリ Unit Be-Bop 3 / Hiroyuki Iwamoto, Hiroshi Ikeda, Yasuyuki Tashiroのライブがあった。
ジャズボーカルを勉強中のMさんと一番前に座って聴いていたが、やっぱり目の前で生の音を聴くのはいい。東雲マリのボーカルは以前聴いたときはボーイッシュな感じだった。髪はボニーテール、着るものもシャツにジーンズそしてスニーカーで決まっていた。今夜は髪型もフェミニンに、着るものは黒でまとめて黒のおしゃれなブーツ。唄い方も大人の女っぽくなって魅力があった。
岩本さんの力いっぱいのドラムも今夜は気持ちよかった。ピアノとベースははじめての人だが聴き応えがあって楽しかった。
Mさんは以前、東雲さんにボーカルを習っていたことがあって、今夜は久しぶりの出会いだった。

2007年03月18日

寒い夜、細野ビルでジャズライブ

今日も北風が吹いて寒かった。京都の友人からのメールに雪が舞っているとあった。お水取りがすんで彼岸の入りとなってもこの寒さ、なんなんだろう。
夕方から細野ビルへジャズを聴きに行った。細野ビルは寒くて足下が冷えるので、タイツの上にレッグウォーマー、ソックスを2枚はいて、腰にはカイロを貼るという重装備(笑)。
ドラムの岩本氏を中心にしたメンバーが年に何度かやっているライブで、今夜はギター&ヴォーカル、ベース、ピアノが加わった大人の演奏だった。演奏前にテーブルに準備してあるワインをもらったらおいしかったので、もういっぱい飲んだ。そしたら足先まで血液の循環が良くなったのはいいが、眠くなって演奏中四分の一くらいはジャズのリズムに合わせて眠っていた。気持ちの良い演奏だったんだなぁ。スタンダードナンバーが多くて知ってる旋律だったからなぁ。お客のノリがよく、自然に拍手が出るという感じで気持ちよい夜だった。
パソコンと本から3時間ほど離れていたので目の疲れがとれた。歩いてほんの5分で楽しい場があるのがいい。

2007年06月06日

細野ビル66(ろくろく)展は今年で5回目

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細野ビル66(ろくろく)展は今年で5回目になる。わたしはオープニングイベントに一年おきに行っている。一昨年は小澄源太さんのアートライブがあり、川崎裕子さんのパフォーマンスがあり、すごくエキサイティングだった。去年は行かなかったので今年は行こうと思っていたが、ちょっと疲れ気味なので、前半だけにして帰ってきた。
受付をしている知り合いや、ミクシィで知り合った初対面の人とおしゃべりしているうちに、開始は例のごとく6時6分、近田和久さんのドラムソロからはじまった。何年か前からするとぐっと大人になった印象。詩の朗読があって若者のバンド演奏となる。

長堀通りに面した窓が開けられて、たそがれどき、長い日がゆっくりと暮れていくのが見えていい感じ。
パフォーマンスの川嵜裕子さんが登場。黒地の小花模様のシンプルなドレスは細い肩ひもがステキ。曲にあわせての体の動きが美しい。道に面した窓が開いていたので、そこから出て続きを道路でやって、また窓からもどってきて続けるのがおもしろかった。最後はわたしのそばまできて倒れて終わり。大拍手をしたらこちらを見てニヤリとした。そのニヤリをもらったから今夜は満足。
外でワインが振る舞われていたので一杯もらい、知った顔の人としゃべって、次はジャズ演奏なんだけど帰ってきた。後で聞いたらとてもよかったとのこと。知り合いも後半に来ていたみたいで、会えなかったのが残念。展示はまた出直して昼間に行くつもり。(写真はニワ ユタカさん提供)

2007年06月10日

細野ビル66展

6月6日にオープニングイベントがあった細野ビル66展は12日まで、地下と2階の画廊にずらりと力作が展示してある。それぞれの思いがこめられたさまざまな絵や写真や立体作品や服飾デザインがあっておもしろい。
ミクシィで知り合ってオープニングイベントで顔を合わせた人の作品を見て、ほーっと感心した。伸びやかでユーモアがある絵が、いろんな木で組み合わせてある枠に収まっている。絵と縁がマッチしていて楽しい。
全体が普通の画廊と違って、作品が壁にぴたっと止まっていない。たいていは木の枠が窓の高さに置かれ、絵をその上にのせて壁に寄りかからせてある。だからとても親近感がわく。作品と横の窓から見える公園の木々のみどりがぴたっと合っている。

細野さんが訪れた人を精力的に案内しているのはいつものことだが、今日もたくさんの人が訪れたようで、わたしらが行ったのは4時ごろだったが、まだこれからが本番やと言うておられた。
オープニングイベント2005 オープニングイベント2006

7月6日には「TTRライブ能」があるので行くつもり。「井筒」や「融」等を組み込んだ舞囃子とあるので楽しみ。前回(去年の10月13日)の「TTRライブ能 in 細野ビルヂング」がすごくよかったので、今回もとっても期待している。

2007年07月06日

「TTRライブ能in細野ビルヂング」で優雅な午後

今年で5周年になるTTR(T=小鼓方:成田達志、T=大鼓方:山本哲也、RはRevolutionの略)の公演が去年10月細野ビルヂングであった。今日は2度目の公演である。前回はぎっしりと客が入って息苦しいほどだった。そのせいか今日は2回公演(4時からと7時半からと)である。わたしは4時のほうに行ったが、年配の熱心な女性客が多かった。一番前の席に座って楽しんできた。細野ビルヂングは能にもよく似合う。

今日のテーマは「月」。プログラムにそって書く。
第1部、最初は、素囃子「神楽」で、外の世界から能の世界へ巧みに観客を誘っていく。次に、笛「一管」は一本の笛にどんなに力があるかを感じさせつつ、休みなく次へ続く。
舞囃子「井筒」(シテ:味方玄)は、子どものときから井戸端で遊んでいた男女(男が後の在平業平)が恋に目覚めて結ばれたという話が先にあってここから。二人の物語を聞いた僧が在平寺で見る夢、井筒の女が業平の形見を身につけて現れ舞う。月明かりの下、水鏡に業平の顔が映る。うるわしい仕草。
太鼓「独鼓」があって、舞囃子「鵺」(シテ:浦田安親)となる。鵺(ヌエ)は、頭がサル、尾はヘビ、手足はトラという妖怪。夜な夜な御所に現れ天皇に災いをもたらす。源頼政が退治して淀川に流したという話が先にあってここから。鵺の亡霊が僧に弔いを頼むが、最後まで救われず暗黒の世界に去って行く。この物語には、皇室で異形の子が生まれる(近親婚が多いので)と淀に流されたという原点の物語があるそうだ。なんかすごい物語だ。わたしは前から浦田さんが気になっていたが、今日も素敵だった。すり足で前へ出られるとき、真ん前までこられるとドキッとしたりして。

ここで休憩となり演者紹介と挨拶があった。テーマ「月」を企画した山本さんが、「昼の明るいときは現実、夜の月のもとでは真実」とおっしゃった。月下が「幻想」ではなく「真実」というところがすごいと思った。

最後は構成曲「融」(シテ:片山清司)。光源氏のモデルといわれている源融は贅を尽くした生活をしていたが、死後、六条河原院は廃墟となった。という話が先にあってここから。長い年月の後旅の僧がやってくると、源融は汐汲みの老人の姿で現れる。月明かりに照らされると、廃墟が在りし日のように甦る。月の出とともに華やかな姿の融大臣が現れて舞う。太鼓も鼓も華やかに続く。

今日は正面の一番前の左端に座ったので、目の前に太鼓があり大鼓がその向こうである。山本さんが鼓を打つ姿がよく見えてよかった。それと、日本の男性には着物がよく似合う。絽の紋付に袴をつけた姿の美しいこと!これだけでも今日は来た甲斐があったというもの。

2007年07月14日

細野ビルヂングにて 「空飛ぶ乗り物」展

一昨年2005年の年末に細野ビルでとても素敵な写真展があった。天気の良い午後だった。旧いビルの古風な窓にぴったりと貼られた風景の写真が、外の光を映していて美しかった。これは夜も見なくちゃと思って、日が暮れてから行ったら外の暗さが反映して風景が神秘的な感じになっていた。
この写真を撮った田渕睦深(たぶちむつみ)さんとはミクシィで再会し、コメントやメールでおつきあいしていただいている。

今回は細野ビルに事務所を持っている、8oz(ハチオンス)というCM撮影の会社の人たちによる写真展である。田淵さんは以前この会社に所属していたとのこと。
フォトコンテストとなっているのは賞品とかあるのかな。そのせいか写真に活気があるような気がする。投票箱が置いてあって、一番良いと思う作品を投票するシステムになっている。もちろん、それぞれの作品へのコメントを書くようにもなっている。テーマは「空飛ぶ乗り物」。
わたしは田淵さんだと思うのに1位を入れてきた。「龍と鳳凰 神さまののるもの」という、窓の大きさのアクリル板に貼った風格ある2枚組。神社の屋根がくっきりと下の写真の下部にあり、あとは空。ブルーの空に白い雲がふわっと浮かんでいのが龍と鳳凰のかたち。

その他、空飛ぶ円盤が暗い森に到着しているのとか楽しい作品が多くて、誰もいない雨の日の画廊を楽しんだ。冷たい紅茶入りの魔法瓶が置いてあったのでゆっくりといただきながら。

2007年09月15日

細野ビル地下画廊にて「少女博物学」を見る

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今月11日から17日までやっている、Girliology少女博物学(Installation by sysa [saisa])が、おもしろいというので見に行った。少女愛好家(?)としては「Girliology少女博物学」というタイトルにまず興味を誘われた。
細野ビルの地下画廊は行った人にしかわからない不思議空間である。展示する人はこの場所に合わせた作品の見せ方を考える。今回も不思議でおもしろい世界が待っていた。

真ん中の広い空間に2体の白い彫刻(蝋で作った胸部に布のドレスを着せてある)が向かい合っている。ドレスのスカート部分の前が開いていて中に電球がぐるりとついており、広がったスカートの中の床にはさまざまなガラス瓶が置いてある。蝋でつくった少女は花や蝶で飾られ、中の電球の灯りで顔がほんのり輝いている。まるでアイルランドの妖精のよう。
いつも驚く展示がある奥の引っ込んだ半坪ほどの空間には、手づくりのガラスのケースが3段あってそれぞれに白い綿状のものが置いてある。これはなになのか作家に聞いて控えてきた。お菓子箱から出てきた幽霊がテーマで、「ケーキの箱にいた幽霊」「シュークリームの幽霊」「マカロンをつくるのに失敗したメレンゲから出てきた幽霊」なのだそうだ。なんだか気持ちよげな白い柔らかそうな塊である。
その他、白を基調とした展示品、ガラス張りの小箱に入った展示品があった。こんなの欲しい。
いわゆる少女ものというと、ピンク系の派手で華やかな、あるいはエロティックまたはグロテスクな展示品になるところを抑えてあるのがよかったです。美人の作家さんとも話せたし、楽しいひとときだった。(17日まで、午前11時〜午後7時)

ホールへ行くと細野さんがおられたので久しぶりに雑談。こんなにゆっくりとしゃべったのは今年始めてじゃないかな。お茶をよばれて座っていると、窓の外がだんだん暗くなっていく。ここで聞く外を通る人や車の音が好きだ。

2007年11月22日

昼は松井コーヘー展で細野ビル、夜はマイミクと新町・堀江で遊ぶ

細野ビルで11月25日までやっている「松井コーヘー しまさんと太陽がまわってる展」がすごくおもしろい。今日の午後に行ったんだけど、いいお天気で細野ビルの2階の天井の高い画廊は明るくて気持ちよかった。段ボールでのでっかい造形がおもしろい。テント型で中に入れそうなのが2つあって迫力ものだ。絵が飾ってある大きな木の枠は高さが3メートル10センチあるのだが、天井までの高さが4メートルあるからできたとのこと。一つの枠に1枚の絵が展示してあるのだが、大らかな気持ちの良い絵だった。
松井さんの友人が2人来ておられてお話中だったが、いっしょに座ってお茶とお菓子をいただいてしまった。20代の青年たちと気持ちよく話させてもらっていい気持ち(笑)。

帰ろうとしたら地下のほうから声が聞こえる。階段から乗り出して見たら、細野さんと明日から地下の画廊で個展をされる藤岡さんがいる。おいでと呼ばれて、展示したばかりの画廊を見せてもらった。ジャズがテーマの軽快なタッチの絵が心地よい。藤岡さんは来年ニューヨークで個展をされることに決まっているそうだ。
もう一度、展示期間中(23日〜27日)にちゃんと見にこよう。

夜はマイミクのMさんと待ち合わせ、かつて彼女が働いていた会社の前を通って〈辛いもんやギロチン〉で食事。3人で食べたのは、ピリ辛キュウリ、ズリ軟骨、ピリ辛手羽先、ギョウザ、焼き飯(辛さは中間)とビール。
それから堀江へ出てアブサンへ行ったらライブをやっている。堀江音楽祭のひとつで、チャーリー西尾のボーカルだった。はじめて聴いたんだけど、とにかくうまいので気持ちよかった。二人はアブサン、わたしはトムコリンズを飲んでくつろいだ。

2007年11月24日

今日はテクノを聴いてきました

堀江音楽祭の最後は細野ビルでのライブで、今日はエレクトロニカで明日はジャズである。最近ナマの音を聴いていないのでこれはチャンスだと両方行くことにした。アタリだったらすごくうれしいだろうし、でなくてもナマの音を目の前で聴くのは楽しい。
早めに行って座っていると、はじまる直前にヴィク・ファン・クラブ会員にしてマイミクのMさんがきた。彼女はジャズヴォーカルの勉強中なのだが、いつも聴いていない音楽だから聴いてみたくて来たそうだ。
最初のバンドが終わって休憩中に、地下の画廊で画家の藤岡さんや細野さんMさんと話していたら、このあとの「himawari」は映像があるしいいよとのこと。大きな白い板が演奏者の後ろ側に用意されているのはそのためだったのね。
左側のテーブルにマックブックが2台あって、右側にはエレクトロピアノがある。イチカワタケシが映し出す映像は「不思議の国のアリス」のポップアップ絵本。ページがめくられていくと、その都度絵本の立体が不思議な感じで浮かぶ。そこへLenaが登場。白いドレスに黒いショールで歌う。まぶたから額までを白塗りしている。最初は歌うというよりパフォーマンスという感じ。
画像が木々など自然から仏像のようなものへ抽象的なものと変化していく。歌にはあまり深入りできなかった。テクノ全盛のころはあまり聴いてなかったから郷愁もないしね。
歌の途中で、今日はクイーンのフレディ・マーキュリーの命日と言って祈りを捧げてから、彼の曲を歌った。合掌する姿を見て、昨日見た映画「ラブソングができるまで」で大スターのコーラが、なにかにつけ合掌するのを思い出した。

もらったパンフレットによると、himawariは1998年にニューヨークで結成されたバンドで、アメリカで活躍しヨーロッパ遠征もして、3年前に日本に活躍の場所を移した。長い活動歴があるバンドなんだ。

2007年11月25日

堀江音楽祭の最後はジャズライブ 5バンドの熱演にしびれる

昨日ははじまる前も途中の休憩もたっぷりあったが、今日は6時半から10時までの3時間半、演奏者が交代する以外はぶっ続けの演奏。それもみんな気合いの入った熱演で聴き応えがあった。これだけの時間をじっと座って神経を休めずに聴いていると、終了後はどっと疲れたけど楽しい疲れだった。

印象を書いていくと・・・
Drop By Drop (ドロップバイドロップ)は、元気なサックス奏者がカッコよくて、これだけで今日は来た値打ちがあった。
Tone Quartet (トネカルテット)は、ちょっとインテリっぽい雰囲気、そしてちょっと昔のフリージャズを思い出させた。
Cozy Orchestra (コージーオーケストラ)は、9人編成(女性の歌い手が2人)のクラブジャズ。トランペットも女性で3人ともピンヒールのハイヒールと視覚的にも考えている。
Higuchi Koudai Sextet (樋口広大セクステット)は、樋口さんのドラムが印象的なバンド。それに加えて美形のテナーサックスとアルトサックスががんばる。ピアノも良かった。
muz.quartet (川本睦子カルテット)は、川本さんのヴォーカルが光っていた。スタンダードを歌っても自分のものにしている。バックの3人もうまかった。

全体に演奏がうまくて、その上に姿が美しいのがよかった。
新しい風が吹いているのを感じた夜だった。わたしの知らない間にこんな若者たちが出てきて音楽をやっているのに感動した。若者にはジャズをやるのがカッコよいことで新しいことなんだとわかった。
これだけのバンドを一堂に集めた堀江音楽祭のスタッフに感謝です。
これからは出演情報を探してあちこち聴きに行こう。

2007年12月28日

細野ビルの晩餐会(鍋ですが)

細野ビルオーナ一の細野さんからおとといの夜、あさって鍋会をするからおいでと電話があった。突然思い立ったので、近所のごく親しい人だけ電話しているとのこと。
8時前に行くと2階の画廊の部屋にテーブルが運び込まれている。横長テーブルを5つほど並べて、ブルーのテーブルクロスをかけ、ガスコンロが2つ置いてある。集まったのは細野ビルでなにかと手伝っている人や個展をしたり演奏したりした人たちで、わたしらを入れて13人だった。テーブルが広いのでゆったりとしていい感じ。
いろんなオードブルがあって、飲み食べているうちにダシが沸いてきた。とり肉やつみれや魚に、野菜、豆腐をたくさん入れた鍋で温まる。持ち寄りのお菓子もたくさんあって、いつになく食べてしまった。
あちこちに備えられたライトに照らし出されている、カーブを描いた白い高い天井とたくさんある窓がとてもロマンティック。女性たちのあいだで、天井を見上げると鍋会でなくて晩餐会やなと意見が一致した。
12時前に外へ出ると雨はあがっていて、雲が冬空に白くかかっているのがきれいだった。今夜は暖かくてよかった。大晦日はとても寒いとのこと。

2008年02月17日

細野ビルで個展「memento」とパーティ

日曜日の昼下がり、寒いけどいいお天気だ。することはたくさんあるけど、置いとくことにして細野ビルへ行った。地下の画廊で megumi さんの個展「memento」を見て、4時からパーティがあるとミクシィの告知で知ったので顔を出すつもり。

megumi さんのメッセージには、「memento mori」はもともとがラテン語で、中世ヨーロッパなどでは「死を想え」という言葉であったらしいとあって、限りある時間だからこそ大切に生きていたい、というようなことが書いてある。
先に展示を見せてもらって、それから彼女自身の言葉を聞き、最後にフライヤーのメッセージを読んで、彼女が表現したいものがわかったような気がした。
若ぶっていてもヒザを悪くして以来、棺桶に片足突っ込んでるなぁという感慨ひとしおのわたしとしては、観念でこいうことを考える若さをいいなぁと思ったようなわけ。
足下に何個もある照明にレースを被せているのも神秘性を高めていたし、協力者の若き男性 Jum & Ume さんによる、地下室を生かした展示の工夫が生きていた。

一階にもどってお茶とお菓子で若い人たちとおしゃべり、その後は megumi さんの誕生パーティということで、近田さんのパーカッション演奏とエレクトロニックなサウンドによるダンスミュージックがあり、Ichiroさんによるギターと歌があった。
なかなか楽しい午後から夕方を過ごしてまんぞく。帰ってから熱燗でチヌの鍋がうまかった。

2008年03月07日

「大 大阪モダン建築」

大大阪モダン建築もともと古いビルが好きで、出かけたときや散歩の途中など立ち止まってビルを眺めることがしばしばある。数年前に細野ビルを眺めていて、ビル改修作業中のオーナー細野さんと知り合った。ビルの中をていねいに案内してもらって、ホールがイベントに使われているのを知った。それからはいろんなイベントにも参加させてもらってビルの良さを味わった。数カ月後に相方がボランティアでサイトを作らせてほしいと頼み、細野ビルサイトを立ち上げた。

20数年前に引っ越して来た時から、細野ビルは市役所に行くときに前を通っていて気になっていた。長い間1階を借りていたテナントが出て行ったときから、細野さんが自力で改修作業をした。いま1階はホールとして使い、地下室と2階の1室を画廊として使っている。
そういう縁までできて古いビルに対する愛着はいよいよ深まっている。大阪西区周辺にはたくさん古いビルがあってうれしいところである。

本書を読むとほんとにいろいろある。中之島エリア、大阪城エリア、船場エリア、西船場エリア、南船場エリア、大阪港—川口エリアと分けてあり、それぞれのエリアの建物の写真と解説文がある。知っているところと知らないところがあり、いまも仕事の場になっているビル、レストランになっているビルなどがある。中之島公会堂、府立図書館、日銀などの公共建物、大丸、高島屋などの大きなビル、こじんまりした個人所有のビルもある。煉瓦の教会もある。旧大阪砲兵工厰化学分析所、旧第四師団司令部庁舎が大阪城エリアにあるのだけれど、両方とも閉鎖されたままだそうだ。庭も広くてとても美しい建物なのだ。これからどうするのかしら。
読み終わるとまた最初から写真を見直し、今度見に行きたいなと思う。(監修:橋本紳也 編著:高岡伸一・三木学 青幻社 1600円+税)

2008年05月27日

細野ビル 第6回「66展」が楽しみ

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2003年から毎年行われてきた細野ビルの「66展」が、今年も開催される。今年は6回目ということで特に力が入った企画だと思う。オープニングイベントは6日の6時6分からはじまるから、できたら遅れないように。

イベントの合間や終わってからのパーティも楽しみだ。細野ビルで知り合いミクシィ仲間になった人がたくさんいる。一年ぶりに顔を合わす人もいるし、近所の飲み屋で出会った人もいる。個展をやりはったアーティストさんたちとまた会うのも楽しみのひとつ。

オープニングのイベントの出演者は以下です。
Opening Act(Drum)  近田 和久
Art Live 小澄 源太
Fashion show(Lolita Fashion) 河東 美穂
Accordion Live AZ CATALPA ito 伊藤 梓(Accordion & Vo)

アート展示は、6月6日(金)〜12日(木)〈12;00pm〜8;00pm〉までやっています。

2008年06月06日

細野ビル「2008年 66展」オープニング

第6回「66展」は午後6時6分にはじまった。少し前に会場へ行くとすでにたくさんの人がいる。今日は小澄源太さんのアートライブがあるので、一番前で見たいと思っていたら、うまいぐあいに座れた。

近田さんのドラムがはじまり、白いカンバスに向かった小澄さんが描きはじめる。ドラムの音でリズムをとりながら絵筆が動き指が動き緊張した時間が流れる。40分くらいみんなの目が注がれる中で描ききったのは女性の顔。
わたしが受け取った印象は、頭から血を流し顔にも流れ、目もやられ、黒いベールが肩に落ちている、痛ましくも美しく威厳のある顔。「テヘランでロリータを読む」からの幻想なのだが。

外に出て一息ついていると知り合いと続々出合う。七夕みたいに年に一度の出会いの人もいる。ネットで知り合って初対面の人もいる。

椅子を並べ替えてファッションショーはLolita Fashionデザイナー河東美穂さんの作品。ピンクや白や花模様のひらひらの服や、ゴスロリふうの黒のドレスを着たモデルが歩く。すぐに街へ出ても大丈夫そうなのもあった。モデルがきれい一辺倒でないところがおもしろかった。

また椅子が並べ替えられて、伊藤梓さんのアコーディオンとボーカル。愛嬌があって可愛い人だが、根性もたっぷりある感じ。アンコールが二度もあってもっとというところで終わった。

みんな帰りかねてあちこちでおしゃべりの輪ができている。遅れてきた知り合いとおしゃべりしたり、紹介したり、写真を撮ってもらったり。
外に出るとワインとおつまみが振る舞われて、またおしゃべり。
お天気も良く楽しい夜だった。

2008年07月27日

細野ビルジャズライブとその後のピクニック

午前中は風が通って涼しかったので、本を持って横になったらすぐに熟睡していた。午後は暑くなった。今日の最高気温は36度だったとのこと。

早めの夕食を食べて細野ビルへ行った。今夜はジャズライブの日だ。会場にはミクシィ友だちのAさんが夏の着物で彼氏と来ていた。アーティストや顔見知りがいて和やかな雰囲気である。演奏は岩本ヒロユキ (Ds)、柴田達司 (G)、堂迫康雄 (P)、田代泰之 (B)、和やかな演奏にゆったりした。柴田さんのボーカルとハーモニカが和やかさを増していた。

演奏が終わったら、裏庭でピクニックとなった。テーブルが出され、コンロが置かれ、ソーメンを茹でる準備とたこ焼きの準備。ワインとビールが供されておしゃべりに花が咲くうちに、ソーメンとたこ焼きができあがる。
食べてしゃべって夜が更けて、最後は細野さんと近所の青年と12時過ぎまでバカ話に花を咲かせた。

2008年10月04日

細野ビルヂングで「ジェコ・シオンポ プログラム」

細野ビルだしなにげなくおもしろそうと出かけたのだが、ものすごく良くてわたしにとってのアートの秋がはじまったぞと身を引き締める一夜だった。
詳しく書くと dB Physical Arts Festival 【大阪 BABA】「ジェコ・シオンポ プログラム」企画制作・主催:NPO法人 DANCE BOX。今日は第一日目で明日も細野ビルであり、内容が変わってフジハラビル、山本能楽堂と続く。

今日のプログラムは part 1「Tikus-Tikus(ネズミ)」(2003年初演)と「The behind is Front」(新作)。振付/ジェコ・シオンボ 出演/ジェコ・シオンボ、アジェン・スーライマン。
ジェコはインドネシア・パプア州出身でジャカルタ在住、ジャカルタ芸術大学でダンスを専攻してアメリカでヒップホップを学んでドイツに留学。いろいろな国で活躍しているダンサーとのこと。小柄な体を駆使してのさまざまな表現におどろいた。
アジェンはジャカルタ出身で幼時よりダンスをはじめ、ジャカルタ芸術大学でダンスを専攻。素晴らしい肉体の動きを見せるダンサーだ。
二人のダンスのシャープな動きにおどろいた。ふっと「攻殻機動隊」を感じた。具体的な動きは全然関係ないんだけど、ダンスそのものになにか草薙素子的鋭さを感じて、うーんとうなった。えーっと、宇宙的と言ったらいいかな。洗練されたダンスだった。新作のほうは土着的でユーモアがあって余裕があった。それでいてモダンなのだ。ビルの小部屋を利用したりして楽しいダンスを展開した。

休憩があってpart 2「osamu piece」はosamuのヒップホップダンス。テレビで見るか街で見るかしか知らないわたしとしては、こうして人前でのダンスとしてのヒップホップが珍しく楽しかった。肉体がこんなに楽しさを表現するなんて思いもよらなかった。

休憩のあとpart 3「Battle session」は、DJムーディ北村が中央に立ち、ジェコとosamuのダンスバトル。二人ともすごーいダンス力を発揮した。大きなosamuと小さなジェコが代わりばんこに踊るのだが、とてもスリリングだった。

その後はディレクターの大谷さんが中心になってトークがあり9時で終了。
お客さんがいっぱいで、osamuさん目当てかめっちゃおしゃれな女子が多かった。
細野さんに挨拶したら他にも顔なじみがおりしゃべっているうちに、これから打ち上げに参加するようにと誘われた。なにもしていないのに「お疲れさま」と乾杯(笑)。
入るときにもらったパンフレットやフライヤーの中に、〈日野晃による身体表現者に向けたワークショップ+公演「秋塾」〉というのがあり、そのことを言うと、なんと日野さんのお弟子さんを呼んでくれた。大谷さんともお話しして、ちょっと飲んで帰るつもりがそれから大はしゃぎの寄合い場に変貌、最後まで楽しくおしゃべりした。

2008年10月12日

堀江音楽祭のジャズイベント「細野サウンドトラック」は「女性ジャズアーティスト新時代!」

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hosono_bldg.jpg去年の堀江音楽祭はわたしには衝撃だった。若いジャズミュージシャンの元気のよい演奏におどろき、これから聴くべき音楽がわかった。この1年はかなりの若者の演奏を聴いて、そのまじめな勉強ぶりに感心した。まじめすぎるのが欠点だと感じたりもした(笑)。

「女性ジャズアーティスト新時代!」というタイトルにも惹かれた今回、女友だちのUさんとSさんを誘って早くから行って一番前に座った。Sさんはピアノの大友さんのファンなので、ピアノの真っ正面に座れて感激、そして熱演を見て涙ぐむというドラマティックな夜になったのであった。

今夜の演奏は女性ジャズアーティストの5バンド、演奏順に書くと、
妹尾美里トリオ(妹尾美里(p) 浦田和史(b) 斉藤洋平(d))、ピアノの妹尾さんのオリジナルばかりの演奏。花や月など自然をテーマにした曲が多かった。
遠藤真理子デュオ(遠藤真理子(as) 名倉学(p))、遠藤さんのアルトサックスがよかったし、名倉さんのピアノもグッド。
木原鮎子カルテット(木原鮎子(vo) 須藤雅彦(g) 松元敬志(b) 弦牧潔(d))、この春京都で聴いた木原さんの達者なスタンダードナンバーが楽しかった。弦巻さん、松元さんはSUBで顔なじみ。
古山晶子カルテット(古山晶子(ts) 永田有吾(p) 光岡尚紀(b) 吉川元(ds)、テナーサックスの古山さんを中心にした演奏。女性がサックスを手にするだけでカッコいい。
ムツカルテット(川本睦子(vo) 大友孝彰(p) 宮上啓仁(b) 吉川元(d))、CD発売記念のライブに行ったし、川本さんと宮上さんをSUBで聴くなど親しみがあるし、CDもよく聴いている。今日はとてもテンションが高く、真ん前の大友さんのピアノはのっているし、ベースとドラムも好きだ。川本さんは歌がうまい。1年前に聴いたときよりもずっと上手になったという言い方はおかしいかな。

座っていた時間は4時間半、終電に間に合うようにUさんが帰って、あとは3人でギロチンへ行った。ネットニュースに流れたせいで満員かと思ったが、どうやら座れて顔見知りもいて、たのしく夜食を食べた。


※主催者のTakao Fujiokaさんから写真をいただきました。
上の写真は木原鮎子カルテット演奏中。みんなのりのりで聴いてます。
一番前の左に座っているのがわたしです。
下は開場前の細野ビルヂング。
ビルの前で横向きなのがわたしです。始めて細野ビルへ来られた方に説明しているところです。しゃがんでいるのが相方です。秋の夕方の雰囲気がステキでしょ。

2008年10月13日

細野ビルヂング情報サイト 新着情報ほか

昨日は夕方から深夜まで遊んで帰ってからテレビを見てくつろぎ、それからミクシィへいってコメントへの返事やメールを片付け、ブログを書きミクシィ日記を書いたら寝るのは4時近かった。今朝目が覚めたら正午だった。これじゃ昼夜逆転やと思いつつ、内田百けん先生もそうやったでと自己弁護(笑)。そやけどわたしは作家ではなく、社会に向かって仕事してるんやからしっかりせなあかんと反省。

先日、細野ビルヂングへ行ったとき、この秋に開催されるイベントのフライヤーをもらってきたので、私はミクシィ、相方は細野ビルヂング情報サイトにアップするための文字打ちをした。
〈ライブ演奏で独創的な音響を奏でるサウンドアーティストYOSHITAKE EXPEによる、はじめてのサウンドインスタレーション展【音の体験 実験室】の九日間。〉という大掛かりなもので、9日間にわたって行うイベントは、ホールと2階とで行われ、オーガニックな食事も供するという。出演者がすごいので何日か参加しようと思っている。

細野ビルヂング情報サイトには18日に行われる土取利行さんの〈古代音楽レクチャートーク&サウンドデモンストレーション「縄文・旧石器時代への音の旅」〉が載っている。すぐにYOSHITAKE EXPEさんのも入れる予定。

夕食後は遊びにかまけて遅れているヴィク・ファン・クラブの会報制作を少々やって、お茶したところ。今夜もまだまだ眠れない。

2008年10月18日

土取利行「縄文・旧石器時代への音の旅」古代音楽レクチャー トーク&サウンドデモンストレーション(細野ビルヂング)その1

○70年代の二人のドラマー
今年の3月に日野晃のドラムソロを聴きに行った。今日は土取利行のトーク&サウンドが細野ビルヂングであった。二人とも70年代前半に京大西部講堂で熱中して聴いたドラム奏者である。二人の音楽はまるで違っていて、わたしは日野のダイナミックな音が好きで個人的にもつきあい、大阪のジャズ喫茶やホールで何十回となく聴いた。土取のほうは東京からきたバンドのドラマーがいなくて土取になったような気がするが、それが第一回だった。間の取り方が独特ですごいと思った。二回目はミルフォード・グレイブスとの共演で、二人とも間合いをとった演奏だった。ミルフォードは玄米食だと聞いたけど、ほんまに玄米やなと思ったものだ。
そのときのわたしの好みはフリージャズからパンクにいったくらいだから、叩きまくるドラムが好きだった。だから二人のうちどちらかと言えば日野晃なのだった。
日野が武道家となってから疎遠になったし、土取とは違う方向に向いたままだったので、二人の音楽と接することもなく年月が経った。
それから30数年、日野は熊野、土取は郡上八幡、二人とも同志ともいうべきパートナーと暮らして、それぞれ独特の分野で名を成している。日野はフレデリック・フォーサイス、土取はピーター・ブルックと二人ともヨーロッパの演劇人に認められて名を挙げたところも似ている。
こちらは全然状況が変わらず、いまだに街の剣客商売屋さんをしている(笑)。

○古代音楽レクチャー トーク&サウンドデモンストレーション
フライヤーよりずっと若々しく登場、聞き手はほとんど若い人であるのに驚いた。女性のほうが少しだけ多かったかな。7時半から始まって2時間以上は話し続け、テレビで放映されたものを映し最後は縄文土器の材料で作られた太鼓(土器)を演奏したのだから、すごく体を鍛えてはるのだと思う。
携帯電話のぶるぶるもダメで電源を切るようにときつく言ってたけど、ときどきカメラのシャッター音が聞こえていた。カメラもダメと言ってほしかったなぁ。

話の内容はしっかりとメモを取ってきたが、今夜はまだ家事も残っている状態なので、続きは明日。

2008年10月19日

土取利行「縄文・旧石器時代への音の旅」古代音楽レクチャー トーク&サウンドデモンストレーション(細野ビルヂング)その2

壁画洞窟の音 旧石器時代・音楽の源流をゆく○古代音楽レクチャー トーク&サウンドデモンストレーション 続き
開演前30分に会場に入って椅子席のいちばん前に座った。前半分は床に座るようになっている。正面にはスクリーンがあって化石の写真が示され、アマゾンの笛が低く聴こえている。左側にリンゴマークのノートパソコンが広げてあり、写真と映像を入れ替えるのに使われた。

「音の根源的ひびきの探求」について話すということで、東京、京都に続いて大阪と三都市での開催の三回目は人類の誕生からはじまった。
目の前にある写真の化石はなにかという質問をみんなにして、その答えを引き出しながら聞き手を見ていたような。
旧石器時代の人間は動物を怖れながら暮らしていた。いまはその動物はこのビルの外を走る自動車のようなものだと例えられた。生きた霊が消えたいまは機械が崇拝されている。それが自動車で、また半人半機械のガンダムであると。

ヨーロッパ人はまず動物を家畜化し、つぎにアフリカ人を奴隷にすることで人間を家畜化していった。
ミルフォード・グレイヴスとアフリカに行き、ジャズのルーツであるトーキング・ドラムを知った。太鼓の音が言葉である。
日本では明治になって西洋音楽を子どものときから教えるようになったが、それまでは歌舞(うたまい)であった。新しい教育は日本語と音を切り離してしまった。文楽の義太夫を聴くと日本の歌はこういうものだったとわかる。
そういうことからの言葉だが、ジャズを学ぶのならニューヨークへ行くよりもアフリカに行けとおっしゃる。学校で学べない、消えつつあるブッシュマンの音楽を学べと。

ヨーロッパには化石がたくさん残っている。それは土がアルカリ性だからで、日本は酸性なので残っていないそうだ。
フランスのシャトル劇場で縄文楽器演奏をしたときのレセプションで話しかけられた人からの縁で、洞窟に行くチャンスができた。
フランスで子ども3人が壁画のある洞窟を発見したというニュースがあったが、そのレ・トロア・フレール洞窟に行った話がすごい。真っ暗闇の洞窟で鼻笛を吹いたというのだ。鼻笛ってはじめて知った。
※以上のことは、土取利行「壁画洞窟の音」(青土社)に詳しく書いてあります。

○映像と演奏
畝傍山山頂で深夜から明け方にかけて吊り下げられた銅鐸を叩く。若い土取さんのなにかが乗り移ったような表情が美しい。それから現在までの演奏の記録が数本。

最後に縄文鼓を叩かれた。出土した瓶と同じ土を使って復元されたものに、郡上八幡の猟師によって殺されたばかりの鹿の皮を張ってある。
10分くらいだったけど、すごい演奏だった。演奏中にアイヌ語らしき声を出されたのだが、縄文の声だったのか。

○感じたこと
すごい人だと思うのだが、ちょっと違和感のあったところを書くと、パソコンを使っているにも関わらず、コンピュータを評価されてないこと。
わたしは都会で暮らしているけど、クルマには乗らないしクーラーもめったにつけないし、旅行しないから飛行機にも乗らない。
そして都会には都会の伝説も生まれている。ジャズはニューヨークだと思っている。いま現在の音は都会から生まれるから。

2008年11月06日

YOSHITAKE EXPE SPACE GUITAR EXHIBITION 2008 ゲストは山本精一

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細野ビルヂングで11月3日からはじまったYoshitake Expeさんのサウンド展覧会の4日目に行った。一昨日も行きたかったのだが混むだろうからと遠慮してしまったのが残念だ。
今日は名前だけを知っているギタリストの山本精一さんがゲスト。早めに行って椅子席を確保した。ほとんどは床にじかに座るようにクッションが用意されている。左側と前面には機材がいっぱい並んでいる。右端には真空管アンプがたくさん神秘的な光を放って鎮座している。

最初は小松音響研究所の小松氏の真空管アンプによる試聴である。オペラのアリアのようなクラシック、次はジャズでドン・チェリー、その他いずれも柔らかい音で気持ちよい30分。その後は山本精一さんとYoshitake ExpeさんそれぞれがDJをやったが、山本さんの最後に深沢七郎さんの歌と声が響いたのが良かった。ドスが効いていた。
真空管の音は気持ちよく、2時間をゆったりとした気分で過ごしていい気分。

9時からYoshitake Expeさんと山本精一さんが並んでの演奏になった。目の前2メートルくらいのところに二人がいて、ギターをかき鳴らす指がよく見える。かきむしるような音の連続が、こちらの体には官能的に響いてくるのを気持ちよく聴いた。うわっ、たまりません、もうっ。

ビルの玄関は開け放たれて、外は雨。気持ちの落ち着くライブだった。受付では玄米のおにぎりなどを売っている。最新鋭の音楽に玄米がよく似合う。玄米おはぎを買って帰った。

【SPACE GUITARと名付けられた、エレクトリックギターの電気信号を、多量のコンパクトエフェクターで音響加工し、ライブ演奏で独創的な音響を奏でるサウンドアーティストYOSHITAKE EXPE による、はじめてのサウンドインスタレーション展・音の体験・実験室の9日間。
今回の展覧会にあわせて、世界の真空管オーディオマニアが大注目する小松音響研究所が、全面協力のもと、特別にEXPEのために手作りで制作する『オール真空管サウンドシステム』を発表。これに加え、数台のギターアンプ、70個程のコンパクトエフェクターを配線し、毎日、毎時間、常に変化し続けるギターサウンドが、9日間散りばめられる。】(フライヤーより)

写真:山本精一さんとYoshitake Expeさん、とにかく機材がたくさんあるのにびっくりしました。窓の外は長堀通りです。

2008年11月07日

YOSHITAKE EXPE SPACE GUITAR EXHIBITION 2008 ゲストは沼澤 尚

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昨日の山本精一さんがよかったから今日もきっと良いはずだと思った。今日のゲストはドラム奏者の沼澤 尚さん。恥ずかしながら沼澤さんの名前をはじめて知った。
早めに行って椅子席を確保。赤ワインを飲みながら待っていたら、細野さんが見えたのでそばへ行ったら感じの良い男性と話している。同意を求められて話に加わった。その人が用事で呼ばれて離れて行ったとき、あの人が沼澤さんやでと言うのでええっとびっくり。

今日も小松さんの真空管アンプの試聴からはじまった。なにかわからんけど今日の合言葉は500ヘルツだって(笑)。日ごとになじんでよくなっていってるそうだ。
そしてYoshitakeさんのDJ、そして沼澤さんの選んだレコードをかけて、もう一人の青年の選んだレコードをかけて9時過ぎになった。

それから演奏。1時間半を休みなく続く音。わたしがいままで聴いてきたジャズのドラムと全然違う。起承転結がないみたいな、うねりながらいつまでも続く終わりのない音が、ふんわりと優しいのだが弱くはない。うまく言えないけど、わたしには新しい音で、この音がいまのわたしにぴったり。じっとしていられなくて体を揺らす。椅子から乗り出す。いろんな座り方をしていたが疲れを感じなかった。
ドラムの叩き方もいろいろあるのやなぁ。ジャズを聴けばまたそれも好きなのだけれど(笑)。

沼澤さんは明日もあるんだけど、これ以上の連夜のお出かけは疲れるから明日はお休み。明後日はジャズを聴きに行くことになっている。

写真:沼澤 尚さんとYoshitake Expeさん、イケメンの沼澤さんのお顔が隠れていて残念です。右側に光っているのが真空管アンプ。

2008年11月11日

YOSHITAKE EXPE SPACE GUITAR EXHIBITION 2008 ゲストは灰野敬二

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細野ビルヂングで11月3日からはじまったYoshitake Expeさんのサウンド展覧会の最終日になった。ゲストは長い間一度聴きたいと思っていた灰野敬二さん。五海裕治さんの写真集「自由の意志」にあった灰野さんの写真とインタビューが唯一わたしの資料で、想像をふくらませていた。早めに行ったら楽器の調整中の灰野さんがいた。黒ずくめの服装で髪には白髪が混じっている。すごく繊細な感じ。

客が期待いっぱいの様子で入っくる。今日は特にインテリっぽい人が多いような気がする。いつものように小松音響研究所の小松氏の真空管アンプによる試聴からはじまった。オペラのアリアや現代音楽が快く響く。ついでYoshitakeさんの選曲による曲がかけられ、8時半になった。

灰野さんはまずハーディ・ガーディという楽器を手にされ、Yoshitakeさんのギターと共演。最初からテンションの高い演奏で途切れ目なく1時間が経った。全然ほっとするところのない隙のない演奏に緊張して聴き入っていた。次はギターを手にとってYoshitakeさんとの共演はさらに緊張が高まった。ものすごい集中力で行き着くところまで行ったという感じの1時間。
Yoshitakeさんはドレッドヘア、灰野さんは前髪を切った真っすぐな長髪と、対照的な二人のギタリストが精魂傾けて演奏する姿に見惚れた。

帰りぎわに現れた相方のガールフレンドSさんとお友だちとちょっとだけとギロチンへ行ったら、延々と酒盛りになり明日は仕事が休みという彼女らはタクシーで帰り、わたしらはそのあとお茶をよばれてさっき帰ってきた。

写真:灰野敬二さんとYoshitake Expeさん、灰野さんが弾いているのがハーディ・ガーディ。ヴォーカルというかボイスというか、声も素晴らしかったです。

2008年12月27日

細野ビルヂングでのロケシーンあり 萩庭貞明監督「大阪府警潜入捜査官」

細野さんがうちのビルでロケした映画やと貸してくださったDVDを見た。「実話に基づく、衝撃の物語」とある(2007年の劇場映画)。大阪府警の杉崎(神保悟志)は〈特命指令〉を受け、巨大ヤクザ組織に潜入している。ヤクザとして生きるために全身に入れ墨を入れるという決意までしている。

尼崎のヤクザ組織で麻薬の取引をしているとき、外人の不正雇用の疑いで兵庫県警の手入れがあり、必死にヤクザとして逃げ延びる。スナックの入り口でうずくまる杉崎をスナックのママ(藤真利子)が助けるがすぐに出て行くように言う。そこへ息子が帰ってきて自分のところへ連れて行く。そこは売春バーでヤク中の少女がいる。彼女を助けようとするが、なかなかのしっかり者。

彼がヤクザ組織に潜入できたのは一人のヤクザと知り合うように工作したからだが、そのヤクザはクスリを嫌っている。そこを飛び越えて上部とつながろうとしてがんばる。
やがて、北朝鮮からの麻薬密売組織からヤクが入ってくることを知る。取引の相手の中国人に化けた男は、杉崎が以前福岡県警で刑事をしていたとき、同僚を撃って逃げ、その後また殺人を重ねた犯人だった。

けっこう夢中になって見ていた。昔は東映ヤクザ映画のファンだったしね。東映ヤクザ映画の重さはないが、いまの世相をうまく描いている。主人公の突っ込んで行く性格がよく描かれている。スナックのママが息子に言って聞かせる言葉とか、その息子がエエカゲンなやつなのに、杉崎を慕って助けるところとかうまい脚本だ。

スナックのママさんやってる人がいい感じと思ったら藤真利子だった。懐かしいなぁ。作家の藤原審爾のお嬢さんで、デビューののころは好きな女優さんだった。

細野ビルは中国人(実は日本人の殺人犯)の住まいになっていた。窓や天井に雰囲気あり。裏口の秘密っぽい感じも良し。拷問を受ける地下室も階段もうまく使われている。わたしらが日常を送っているビル横の公園や道も出てきた。
その他、大阪の各所でロケしたのがわかり「あ、あそこやん」と言い合って見ていた。

2008年12月28日

細野ビルヂングの忘年会

昨日の夜、細野さんとこの去年の忘年会は28日やったなぁと話していたら、まもなく電話があって明日忘年会をするとのこと。ほいほいと出かけた。
2階の画廊にはテーブルが用意され、コンロ2つが鍋用、お好み焼きセットと焼きそば用にコンロとフライパン。
鍋のほうはちゃんこ鍋と水炊きとのことで、10数人分の食材を若者たちが買い出しに行って用意してくれた。彼らのよく動くこと、気のきくことといったらびっくり。ビールをついでくれ、鍋の世話をしてくれる。
鍋の合間にお好み焼きがまわってきて、焼きそばもきて、鍋の終わりはラーメンと餅を入れて食べて腹いっぱい。
その後はコーヒーとロールケーキが切って配られ、焼き菓子が置かれて、今日は別腹とばかりに食べた。

食後は1階のホールに降りて、コーヒーを飲みながら、このビルが細野組本社の時代の写真を見せてもらっておしゃべりした。食べ疲れしゃべり疲れて12時前に帰ってきた。まだお腹が空かないので眠れない。

2009年02月21日

細野ビルにて、洋館ミステリ劇場「キャバレー月世界殺人事件」

レトロな細野ビルを存分に使っての劇団G:フォレスタによる洋館ミステリ劇場特別公演に行った。横溝正史の「キャバレー月世界殺人事件」は今夜と明日22日の昼夜2回の公演である。今夜は公演前に細野ビルオーナーの細野房雄さんと構成・演出の丸尾 拓さんの対談があった。明日は推理作家の有栖川有栖さんと神戸探偵小説愛好会〈畸人卿〉主催者の野村恒彦さんが来られるそうだ。

劇団G:フォレスタの芝居は2年半ほど前に、太宰治「新ハムレット」を見てえらく感心した。
長い間、芝居というものを見ていなかったから、小劇場が流行るはずだと納得がいった。それから細野ビルで何度か他の劇団の芝居も見せてもらって、いまの演劇の端っこをかじることができた。
どこの劇団もうまくこのビルを使っているが、この劇団がいちばん使いこなしているように思う。今回は2階の画廊と地下室も使い観客が移動するのだと聞いて、うまいことやるやろなというのと、めんどくさいなという気持ちが・・・(笑)。

横に座った若い女性と話したら横溝正史を読んでいるそうだ。わたしは子どものときに読んだ横溝の本で「むざんやな甲の下のきりぎりす」という芭蕉の句を覚えたがそれきり。
サラ・パレツキーは知ってるかと聞いたら全然知らんって。ミステリファンでもえらい断絶があるんや。さっそく名刺を渡してVFCサイトを読んでねと言った(笑)。

芝居は月世界というキャバレーを舞台に、マダム、用心棒、双子のタップダンサー、オーナー、ジャズシンガー、客の銀行支配人、警部と部下、易者、銀行員。
キャバレーの営業中に突然電気が消え銃の音がする。真っ暗けになってびっくりした。第一の殺人のあとなんやかやあり、舞台は移動する。易者のクジでわたしは地下画廊へ行く組に。2階の画廊ではなにをやったのかな。10分ほどの芝居を見てキャバレーにもどる。しばらくすると休憩となり、いままで見たところで犯人を指名するように言われる。それぞれに解答用紙と鉛筆が渡されている。苦手なことだがそれなりに考えて書いた。
さて最後のシーンになった。やっぱり間違っていた。ちゃんと当てた人がいるのに感心。賞品は劇団のTシャツと次回公演のペアチケットだそうだ。

2009年02月27日

細野ビルにて「FOOT PRINTS VOL.1」

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「Jazzを心に “音が聴こえる” ような生命感溢れる絵を描く新進気鋭のペインター」とフライヤーにあったので、バックに流れるDJともどもどんな感じかなと楽しみに出かけた。出演は、ライブペイント / NOVOL,、DJ / MURO、アコースティックライブ / 福原タカヨシ。

5時からだったが始まりが遅れて、わたしが6時に行ったのがちょうどよかった。ホールにはNOVOLさんが描いた力強い絵が数枚貼られていた。こんな絵を目の前で描くのか、期待が高まる。
長時間だから椅子がところどころにあるのがありがたい。結局一番前で座ったままで過ごした。DJのMUROさんが目の前でプレイしている。DJブースでなくて平面なのでよく見えたのがよかった。
ときどき「さくら」「銀座カンカン娘」その他の日本語のレコードが入る。けっこうその歌が長くかかるのでちょっと違和感を感じたけど、昭和初期に建ったビルに対するサービスだったのかな。
DJの音を道連れにタタミ2枚くらいの大きさの白いカンバスに絵が描かれていく。とてもエキサイティングだった。大きく描いた人物の余白が最初はカラフルな色に塗られていたのを、突然黒く塗りつぶし、靴を脱いで靴の底に絵具をなすりつけて捺していく。3時間近く休みなく描いて完成した。
その後に歌があったが、寒かったのでそこそこで帰ってきた。

2009年03月01日

細野ビルの「ひなまつりフォーラム」と花粉症

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今日は良い天気で暖かかった。そのぶん花粉がわんさか飛んでいたみたい。
午後「ひなまつりフォーラム」をやっている細野ビルへ行った。ご近所の方が貸してほしいと頼みにこられたそうで、いつもの若者たちや好き者たちでなくて、ご近所の老若男女がたくさん集まっておられた。カウンターには内裏様が飾られ、あちこちに桃や桃の花や菜の花があり、とても楽し気でいい雰囲気だった。遅れていったので琴やヴォーカルは終わっていたが、千代紙でおひな様を作る講習があったり、話し合ってる人たちがいた。

みんな春色のスーツやドレスを着ていてそれも明るい雰囲気を醸し出していた。それなのに、わたしときたら、あそこは寒いからと分厚いセーターにヤッケで着膨れていた。そぐわないことはなはだしい(笑)。

帰ったら目が痒い。今日いただいたメールに今年の花粉症は目にくると書いてあったが、ほんまや。その人は何度も目薬をさしているが効かないって。わたしはそれほどでもないのでありがたい。薬はなしだし目頭をおさえてすんでいる。でもうっとおしい。

2009年03月15日

細野ビルとキング・コロンビア

レトロモダン建築とビッグ・バンド・ジャズ—細野ビルとキング・コロンビアのコラボレーションが今夜あった。8時開場で9時開演までの間にワインとチョコレートが振舞われている。どんどん人が集まってくるのにおどろいた。

細野ビルにスウィングジャズはよく似合う。しかも熱演に応えて満員の観客も熱い。一番前の角に1つ空いていた席に座ったら、トロンボーンの先が顔に当たりそうに近い。ビデオカメラにいっぱい入りそう。えらいこっちゃと笑顔を絶やさないようにと気を使った。ま、気を使うことなく楽しく聴けた。
「ジェリコの戦い」「ハーレム・ノクターン」「テキーラ」など、知っている曲が多かったのと、当たり前のことながら、“いま”の演奏だからスウィング感にスピードがあった。そして客を楽しませようという気持ちが伝わる熱演が良かった。

わたしはジャズ歴はスウィングジャズからはじまったと言っているけど、それはラジオとレコードと映画なので、実際に見聞きするのははじめてだった。
帰り道で幼いときに見たアメリカ映画「姉妹と水兵」(めちゃ古い)のビッグバンドはハリー・ジェイムズ楽団だったと思い出していた。

2009年05月10日

細野ビルにて「FOOT PRINTS VOL.2」

今年2月にあった「FOOT PRINTS VOL.1」の第2回に行ってきた。7時半に行ったら8時ごろに始めますとのこと。座って待っていたが晩ご飯を食べてすぐだったので眠くて困った。席は例のごとく真ん前。第1回はDJと演奏だったが今回は2バンドが出演し、NOVOLさんのライブペインティングがある。

NOVOLさんが描き出しすと、福原タカヨシバンドの演奏がはじまった。白い素材に色がつけられていくところにスリルを感じる。女性の顔が浮かび上がってきた。それから2時間は前を向くとバンドのメンバー、ちょっと右へ目をやるとNOVOLさん。
二つ目のバンドは、名古屋発のジャズファンクバンドS.B.B.(神田 信輔(Tp) 宮前 博臣(Ts) 宮川 純 (Ke) 砂掛 康浩 (G) 滝元 風喜(B) 砂掛 裕史朗(D))だった、陽気でのりのりの演奏がよかった。わたしは意識してファンクとフュージョンを聴いたことがなく、ほんとに知識がないのだけれど、今夜はおおいに楽しめた。NOVOLさんの絵と合っていたこともあるだろう。演奏が終わったのと絵を書き終わったのがいっしょ。拍手、拍手。

2009年06月06日

細野ビル 66展VII オープニングイベント:素敵なあなた

もう7回目となった細野ビルの66展。開始の6時6分にはたくさんの人たちが集まっていた。
テーマの「素敵なあなた」は細野さんが好きなスウィングジャズの名曲で、今回はすごい豪華メンバーによる演奏となった。

●小澄源太 + 豊田奈千甫
小澄源太さんのライブペインティングは3回目になる。
豊田奈千甫さんの波のような暴風雨のようなノイズサウンドに合わせて、1時間半かけて横160cm×縦260cmの大型キャンパス3枚の絵が仕上がった。
最初、音楽がはじまって、絵筆を持った小澄さんがキャンバスの前に立っていて、何秒かしてぱっと踏み台に飛び上がって一筆目を描いたときの緊張感がたまらなかった。1時間半の間、みんなじっと見ていた。
女性と男性がテーマで、セクシーではあるが、緊張をはらんでいる。女は飛び立とうと決めて羽を広げているが、男は気がついていない?

●AZ catalpa ito + REN
ラテン、ジャズ、エレクトロミュージックのAZ catalpa ito(Vocal and Accordion)とワールドミュージック・グループAccovioのREN(Violin)の演奏。
AZさんの歌とアコーディオンを聴くのは3度目かな。小柄な可愛い女性だがものすごい根性がある。お友達のRENさんのバイオリンが入っていい感じだった。

●King Columbia
1930年代から50年代にアメリカで流行したスウィング・ジャズをベースに演奏するバンドのライブ。楽しくのせてくれた。ジャズは楽しくやって楽しく聴くものだと思わせてくれる。

●最後は「素敵なあなた」
ベニー・グットマンの名曲を King Columbiaの演奏にAZ catalpa ito のボーカルとRENさんのバイオリン、もう一人クラリネットが入り、そこへの鞍掛綾子さん(GAGA/JAPAN コーディネーター)のダンスが加わって、素晴らしいものになった。

○オープニング・イベントは終わりましたが、作品の展示は6月12日までやっています。

2009年06月10日

細野ビル 66展VII  画廊(2階と地下室)の展示

6日にはオープニングイベントがあった細野ビルヂングへ、今日は画廊に展示されている作品を見に行った。ホールには小澄源太さんがオープニングイベントで描かれた絵が展示されていた。白いボードに描かれていった過程を見ていただけに、出来上がりを見るとなんか懐かしいような気持ちになる。すごい興奮の1時間半だった。

今日は梅雨寒という感じだが、地下室に入るとそれ以上にひんやりとした空気に包まれた。ちょうど作品を出している山岡里花さんがいて自作を説明してくれた。さまざまな取っ手のついた陶器の湯のみが100個くらいある。湯のみを顔として取っ手が体だったりするユーモアあふれる作品。
わたしが気に入ったのは、たつみさちよ(SACHI)さんのコラージュ「カタコト」。ブルーが基調の落ち着いておしゃれな作品だ。
MOTOMEさんの「THE BAG」も気に入った。かたちと大きさはそのまま提げて歩けそうなバッグ数個が和紙のような紙で作ってあり、中に明かりが灯っている。

ホールへ降りて細野さんとおしゃべりし、オープニングイベントのDVDを見せてもらった。優雅な雨の午後だった。

2009年07月02日

「TTRライブ能 in 細野ビルヂング」は3回目

今夜は細野ビルヂングで「TTRライブ能 in 細野ビルヂング」(T=小鼓方:成田達志、T=大鼓方:山本哲也、RはRevolutionの略)の3回目の公演があった。今回の公演(七夕ライブ)のテーマは「逢うこそ別れなりけり」。
出演は、TTR能プロジェクト 小鼓方:成田達志、大鼓方:山本哲也。
ゲストが、シテ方:片山清司、上野雄三、浦田保親、笛方:竹市学、太鼓方:中田弘美。
演目( )内は解説から抜き書き
1部
笛一管「音取」(厳かな前奏曲)
舞囃子「養老 水波之傅」シテ 上野雄三(養老の滝の水の霊力を讃える祝言曲)
舞囃子「楊貴妃 臺留」シテ 片山清司(絶世の美女楊貴妃、玄宗と再び逢えない)
2部
素囃子「三番三」より揉出(三番三の登場楽)
素囃子「祈」道成寺より(蛇になった女の悲しみ苦しみ)
居囃子「俊寛」(孤島に残された俊寛の別れの叫び)
舞囃子「石橋」シテ 浦田保親(浄土に舞う獅子)

前2回の公演は良い場所に座れたので堪能できたが、今日は後ろのほうで橋掛かりのそばだった。大きな柱が邪魔になって舞台が見難く、特に太鼓と鼓が全然見えなくて残念だった。でも「養老 水波之傅」で、上野雄三さんが目と鼻の先というか、扇が顔に触れるぐらいの位置まで近寄られたので満足した。
上野さんも「楊貴妃」の片山さんも面(おもて)をつけないで舞われる姿を見て、なんかとても満足した。紋付袴の日本男子の姿が好き(笑)。
上野さんが引っ込まれてすぐに片山さんが出て来られて、次の舞になるところも緊張感があってよかった。二つの舞囃子の連続で緊張も持続していた。

7時から9時近くまで2時間、昨日の夜更かしの上に軽食を食べてすぐに行ったので、眠くなるかと心配したが、どうしてどうして、謡う声が心地よかった。演者が見えない分、お囃子がよく響いてジャズを聴くように膝を揺らしていた。
何度も緊張と心地よさと書いたけど、もうちょっと掘り下げて、この感じを言葉にしてみたいものだ。

帰り道で年配の方が話しておられたのが聞こえてきた。「今日はよろしおしたなぁ。最初の音を聴いたとき、今日はいつもと違うでぇと座り直しましたわ。ほんまによろしおしたなぁ」。そうなんや、やっぱり細野ビルヂングという場が緊張を誘って良い演奏になるんやな。

2009年10月29日

細野ビルヂングの地下と2階の画廊にて「ヨウコソ…」

細野ビルで[「「ヨウコソ...」花・音・香り・写真・時代のモノ。五感で感じる空間へヨウコソ・・]というグループ展をやっているので見に行った。

フライヤーに地下室から2階へと誘っているのでまず地下室へ。階段を降りたらあっとおどろいた。まるでアイルランドの古い修道院の庭の感じ。いままでいろいろな展示を見てきたが、ユニークさでは一二を争う。地下室の狭い空間やもの入れなどの凹んだ場所もうまく利用して、庭や墓地の感じなのである。中世の教会音楽が流れている。

2階へ上がると窓から明るい光が射し込んで木や花も明るい。地下室は過去で2階は現在から未来を現しているそうだ。それにしてもたくさんの木や花を持ち込んだものだ。床には苔(?)のような植物が敷かれている。
反対側には写真や小さいガラス瓶が展示してある。

写真、音、香り、空間コーディネートと4人の女性のグループによるもの。地下室が気に入って長時間おじゃましてしまった。夕暮れから夜にかけての2階の景色を見るためにもう一度行くつもり。
(10月27日から11月1日まで pm 12:00 ~ pm 8:00 10月30日は20:00〜ライブイベントあり〜入場無料)

2009年10月31日

細野ビルヂングに「秘密の花園」 彼女たちのパフォーマンス

11月1日までやっている[「「ヨウコソ...」花・音・香り・写真・時代のモノ。五感で感じる空間へヨウコソ・・]のライブイベントに行った。
ホールに入ると本棚の前にとてつもない大きさの花のオブジェがあった。冬をイメージしたような茶っぽい花の枝が中心にある木々にいっぱいついている。すげーっと思わず感嘆の声をあげてしまった。花の前の席に座ったら目の前には道ばたの感じでシダや葉っぱが雑草風に並んでいる。ここを過ぎて秘密の花園のドアの前に出るのね。勝手に「秘密の花園」と名付けている(笑)。秘密の花園のドアはこういうふうに枝や草に隠されていたとまた勝手に思うのであった。

黒いドレスの女子4人が並んで挨拶のあと音楽がはじまった。小坂晋六(Soprano saxophone & Guitar)、志水大祐(Percussion)、大原蓮(Violin)、中嶋寄恵(Violoncello)の演奏があり、ひといきついたとき、彼女らのパフォーマンスがはじまった。木の枯れ枝っぽいのがどんどん捨てられる。別に置いてあった大量の花や葉や実の枝が4人の手によってどんどん挿されていく。足もとには枯れ葉がいっぱい撒かれた。葉も花も実も枝も輝いて生命の木のようなオブジェとなった。そして作品からは植物の香りが漂ってきて、幸福な気持ちになる。

彼女たち(写真:Tomoko Ueno、音:Miki Bamba、香り:Kaori Matsumoto、空間コーディネイト/時代のモノ:Miyuki Yoshimura)の素晴らしいパフォーマンスに見惚れた。
作品は11月1日まで細野ビルヂングのホールにあります。昼の光の中で見るともっといいかも。地下室も2階の展示も楽しいです。
(11月1日まで pm 12:00 ~ pm 8:00)

2009年11月16日

細野ビルヂングで EXPE SPACE GUITAR SOLO LIVE

細野ビルヂングでYOSHITAKE EXPEさんのソロライブがあった。
去年の11月、3日から11日まで繰り広げられたライブは素晴らしかった。そして、真空管アンプが披露された。
ゲストが豪華だった。わたしが行ったのは、山本精一、沼澤尚、灰野敬二の三夜だったが、あんなに充実した日々ってそんにあるもんじゃない。それから一年、今年はソロで一日だけだけど、楽しみに待っていて今夜となった。

YOSHITAKE EXPEさんのサイトでプロフィールを読むと、大阪出身の独創的ギタリストとある。そして、「多量のコンパクトエフェクターを使用し、音響加工をしながら演奏する独自のスペースギタースタイル」というのを目の前で見て納得。ギターを弾きながら、コンパクトエフェクターなるものを使用しさまざまな音を出すのだ。手首でギターを叩いてドラムのような効果も出していた。
去年披露された真空管アンプも一部を持ってこられての演奏は、激しい爆音を聴かせるものではなく、静かなうちにも情熱が感じらる演奏で、2時間休みないぶっ続けの演奏に酔いしれた。演奏だけでなくて姿かたちでも見せる。独特のドレッドヘアとメガネがカワイイ。
途中で眠りに誘われたり、しゃんと体を伸ばしたりしながらも、音を聴くことに集中していた。とても贅沢な時間を過ごしたと振り返って思う。
会場も和やかで新しい知り合いもできた。

2009年12月12日

細野ビル、F.A.M! ilili collection 2009と音楽イベント

細野ビルヂング2階の画廊で、F.A.M!参加ブランドによる1日限りのショップがオープンされているのが、とてもよかったと夕方見に行った相方が言う。1階ホールでは音楽イベントもあるというので、あわてて軽い晩ご飯をすませて行った。

ホールはもう満員でライブにあわせて踊っている子もいる。女子ばかり5人のバンド。立ちっぱなしはしんどいのでひとまず2階へ行った。ドレスやアクセサリがおいてあるのだが、全体が古いイギリスのお屋敷の一室というコンセプトでしつらえられている。古い羊皮紙の本のように作られた本のような物がたくさん。古さを強調している古材。
開かれた本はしかけ絵本の見開きになっていて、家が立ち上がっている。まるでブロンテ姉妹の家だ。周囲に生えている草はヒースのよう。
先だっては「秘密の花園」って感じだったが、今回は「嵐が丘」だ。これはわたしだけの感覚で本人たちは関係ないだろうが。

下に降りたらDJに変わっていて、すぐにライブ「蓮風」(三味線、和太鼓、篠笛)がはじまった。これが2階のファッションと相呼応するが如く、和風プラス洋風で剣舞があり、3人の女性による踊りは巫女さんプラスバレエのようなもの。和太鼓も太鼓というよりもドラム。とてもおもしろかった。

足が疲れているのでここで帰ったけど、後はもっと楽しかったらしい。体が大事なのでしかたがない。半身浴してのんびりとお茶にした。いまの若者の息吹に触れられてよかったかな。

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