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マイクル・コナリー アーカイブ

2005年08月18日

掲示板を置いておいてよかった

いろいろとあって閉鎖すると言っていた掲示板だけど置いといてよかった。今日はマイクル・コナリーのファンのかたが書き込んでくださった。わたしはマイクル・コナリーのファンと言いながら、エエカゲンであることを暴露してしまったけれど、読ませてもらってとても勉強になった。しかもミクシィのマイクル・コナリーコミュニティに入っているにもかかわらず、最近は読んでなくて「暗く聖なる夜」(Lost Light)が9月15日発売ということも把握してなかった。さっき読んであわててお昼に書いたぶんの訂正をした。今日の書き込みがなかったら知らないままですんでいただろう。掲示板を置いておいてほんまによかった。HALさん、ありがとうございます。

今日は長いこと抱えていた仕事を納品したのでちょっと息抜きをした。梅田へ出てヨドバシで相方が新しくしたケータイ用のメモリーやらなにやら買い、わたしはジュンク堂で海野弘「ホモセクシャルの世界史」を買った。その後はシャーロックホームズでギネスを飲みながら、お互いに買ったものの点検で忙しいこと(笑)。
四ツ橋まで地下鉄で帰って歩いていると新町南公園で盆踊りをやっていた。ものすごい人にびっくり。この辺はマンションがいっぱい建ったので人口が増えたのだろう。えらい活気だ。

2005年09月23日

マイクル・コナリー「暗く聖なる夜」

本書を読むまで、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ刑事シリーズは好きであるものの、一番目ではなかった。ハードボイルド警察小説で一番好きなのはイアン・ランキンのリーバス警部シリーズと、かなり古いがウィリアム・マッキルヴァニーのレイドロウ警部シリーズだ。いずれも上部との軋轢があり警官でいつまでいられるか心配しながら読むのが快楽(?)なのである。ボッシュ刑事に関してはその心配の度合いを超えてしまっているので読むのがしんどかったのだ。
本書では、警察を早期退職したボッシュはやり残した仕事を自力ではじめるんだけど、警察からもFBIからも横やりが入る。警官のときの相棒キズ・ライダーだってのっけから手を引くように言いにくる。もちろんそんなことで捜査をやめるボッシュではない。最後のほうでFBIのリンデルは言う。「いつだって自分が欲しているものだけを探しているんだ。この男はいつだって私立探偵なんだ。バッジを持っていたときもな」ライダーはなにも言わなかったけど、その意見に同意しているのがわかった、と続いている。それでわかったのはボッシュは私立探偵であるほうが自然な人だということだ。本書を読んで自然にハリー・ボッシュ最高と思った。シリーズ中一番素直に読めた。
捜査中の会話「・・・おれは宗教について考えており、自分の中に敬虔な気持ちのようなものがあると思っている。規範というのは宗教のようなものだ。それを信じなければならない。実践しなければならない。・・・」だから彼は警官のとき自分の事件だったのを、本署の強盗殺人課にに持って行かれ、未解決のままになっている殺人事件の捜査を自分で行おうとする。
事件はとても複雑でおどろくべき結末となる。その中で別れた妻と会う場面があって涼風が吹き抜ける感じだし、物語のラストは爽やかだ。
字が大きくて読みやすいが、1冊を無理に上下に分けたような気がする。とは言え、とても正義感あふれる作品で、しかも面白くて最後までイッキに読んだ。イッキに読みすぎて二度読んだ。(講談社文庫 上下とも800円+税 合計1680円)

2006年04月06日

ハリー・ボッシュとエルヴィス・コールが交差点ですれ違った

マイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」の下巻27章に、とても爽やかな気持ちよいところがある。主人公ヒエロニムス(ハリー)ボッシュが車で出かけたとき、交差点の反対側でビンテージ物の黄色いコルヴェットが信号を待っているのを見る。その男は尾根の反対側に住んでいる私立探偵で、ジョギングをしているときに会ったり、彼がコルヴェットに乗ってボッシュの家の前を通り過ぎるのを見たこともある。二人は腕を差し出して挨拶を交わす。
この本はとても気に入って何度か読んだのだが、特にここは気持ちよいなと思っていた。訳者の古沢さんの解説によると、その私立探偵はエルヴィス・コールなのだ。ところが、わたしときたら、ずっと昔に「モンキーズ・レインコート」を読んだきりで探偵の名前も作家の名前も忘れていた。
ミクシィの「サラ・パレツキー コミュ」で知り合ったシャンテさんが、新しく「ロバート・クレイス コミュ」を開かれたとき、知らない作家なので、1冊読んでから参加するわねと言って買ったのが「ホステージ」。ここの解説に「モンキーズ・レインコート」を書いたとあり、あの作家だとわかり、それではとコミュにも参加した。
でも、まだマイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」とは結びついていなかった。今日またもやミクシィの「マルタの鷹協会 コミュ」のトピック「Rick's Bar」で、古沢さんがこの件を書いておられるのを読んで、はじめてつながった。あの気持ちよい二人はボッシュとコールだったのだ。

2006年08月25日

マイクル・コナリー「天使と罪の街」

天使と罪の街(上) コナリー M.物語がはじまる前のハリー・ボッシュの言葉、「・・・わが人生における使命によって、悪の待ちかまえている場所につねに導かれるのはわかっていた。」そうやねん、読者はなにがあろうともボッシュについていく覚悟を決めて読み出すんねんから。
そして今回の相棒となるFBI捜査官レイチェル・ウォリングは、左遷されてから住むサウスダコタの暗闇の中で電話が呼び出す音を聞く。モハーヴェ砂漠で数体の遺体が見つかり、指紋がロバート・バッカスのものだとわかったという。そして「やあ、レイチェル」と読み解ける言葉が残されていたという。バッカスはレイチェルの元上司だったが、幼時の父親からの虐待が原因で、希代のシリアルキラーと化した人物。翌朝レイチェルはマッカラン国際空港で待っていた、昔は部下だったダイと会うと、ダイはここは私が仕切っていると言う。またここでの責任者アルバート捜査官の態度が意地悪い。
物語はボッシュのときは一人称の語りで、レイチェルのときは三人称になる。
これも以前の登場人物FBI心理分析官テリー・マッケイレブが死亡し、ボッシュはその妻グラシエラに真相を突き止めてほしいと頼まれる。調べていくと画像用に使いはじめたというマックの中の写真に疑問が起き、調べた結果バッカスが写っているのがわかる。
そこからボッシュとレイチェルの物語が交差して進んで行く。
ボッシュは別れた妻エレノアが、自分の知らぬ間に子どもを産み育てていたという現実に、前作「暗く聖なる夜」で直面した。夫婦は別居しているが、妻の家を訪ねて娘のマディをハグするボッシュはすてき。(講談社文庫 上下とも648円+税)

2007年09月27日

久しぶりのミステリー新刊 マイクル・コナリー「終結者たち」

終決者たち(上) (講談社文庫) M. コナリー終決者たち(下) (講談社文庫) M. コナリー夏に「No.1 レディーズ探偵社」シリーズ3冊買って以来本屋に行ってなかったー。えーっと2か月になるかー。これってもの心ついて以来の事件だわ。近所の本屋に行ったらいつのまにやらカイロプラクティック治療院になっていた。それで雑誌の立ち読みもせず。
だいたいミステリー関連に限らず新刊書に対する興味が失せている。といっても本に対する関心が薄れているわけでない。図書館へ行ったら読むべき本が多いので圧倒されるし、自分の本だって未読のや再読すべき本がたくさんある。
ラッキーなことに新刊書をあれ読んだこれ読んだと話す友だちもいない。でも、今回は知り合いからのメールにマイクル・コナリーの新刊がアマゾンから届いたという一行があった。そう聞くとやはり胸が騒いで(笑)今日、整骨院の帰りにクリスタ長堀の本屋で買ってきた。人気があるのか平積みで上下とも二列になっていた。

さっそく読み始めると、ハリー・ボッシュ刑事がロサンジェルス市警に返り咲いている。職場はエリート部署の未解決事件班で、過去の未解決の事件の再捜査にあたることになる。わたしがいま読んでいるのは、ボッシュ刑事が17年前に起きたレベッカという少女が殺害された事件の調書を読んでいるところ。まだまだこれからです。
どんな展開になるのか、ボッシュ刑事が手を出したら簡単におさまるはずはない。艱難辛苦が目の前に広がるのが楽しみ(?)。また寸暇を惜しんで読みふけることになりそう。

2007年10月01日

マイクル・コナリー「終結者たち」

終決者たち(上) (講談社文庫) M. コナリー終決者たち(下) (講談社文庫) M. コナリー警察を早期退職して私立探偵になったハリー・ボッシュの活躍は「暗く聖なる夜」と「天使と罪の町」の2冊で知ることができる。わたしはどっちかというと私立探偵をやっているボッシュが好きだが、少数派のはず。もしかしたら、わたし一人かも(笑)。「ハリー・ボッシュが帰ってきた!」と喜ぶのがファンなんだろう。

3年間の引退生活で、自分は警察官であることを自覚したハリー・ボッシュは、元同僚のキズ・ライダーから復職できるという連絡を受け、今日から出勤するために支度している。1年間の仮採用である。そこへ本部長からの即時出頭命令があった。本部長はボッシュの経歴を徹底的に調べ、そのスタイルに懸念を抱いたが才能を信じて再就職を受け入れたという。そして前任の本部長の時代と変わったことを強調する。
オフィスへ行くとキズがいて「さて、あたしたち、もどってきたわね」と言う。キズは本部室勤務だったが現場仕事に戻りたかったのだ。キズは小柄な黒人女性である。彼女が本部にいて活躍したおかげでボッシュは復職できたのだ。二人は未解決事件班に配属されて17年前に起きた少女の殺人事件の再捜査にあたることになる。
プラット班長は仕事の前に二人に言う。「・・・われわれは9回裏、試合の勝敗がかかっているときに投入される投手に似ている。クローザーだ。・・・」ボッシュの市警での経験でめったにないことだが、この男のために働きたいと自分が思っているのに気づく。

出だしの調子がよすぎる。だが間もなく強力な敵の登場! いままでお互いに好意を抱くことがなかったアーヴィング副本部長がやってきた。彼は新しい本部長に実権を奪われ閑職に追いやられている。ボッシュがへまをやるとあの男の株がさがり、わたしの株があがると言う。もう40年以上この市警にいるのだからもう少し待つと。
アーヴィングからの脅迫を忘れるのにいちばん良いのは、殺人調書に没頭することだ。(古沢嘉通訳 講談社文庫 上下とも714円)

2007年10月04日

マイクル・コナリー「終結者たち」続き

ハリー・ボッシュ刑事は11歳で母親を亡くし、そのあと養護施設で長い時間を過ごした。ときどき里親のところで過ごすことがあったが、一度も長続きしなかった。いつも送り返された。ボッシュは高校卒業認定資格しかもっていない。かつて車泥棒として判事の前に立ったことがある。無断乗り回しでボッシュが乗り回したのは里親の車だった。盗んだ理由はボッシュが里親に「くそったれ」と言う手段だった。だが、里親の方が究極の「くそったれ」を返した。ボッシュは養護施設に送り返され、ひとに頼らず自分ひとりでやっていくしかなかった。
ボッシュにはこういう過去があったのだ。いままでもこういう記述はあったのだろうか。わたしは全然気がついていなかった。叩き上げの人だろうなとは思っていたけど。片腕の私立探偵ダン・フォーチューンを思い出した。彼は少年時代に友人といっしょに盗みを働いて左腕を失った。同じように正義感が強くて協調性がない。生きづらいところで真っすぐに生きている。
今回は黒人女性でレズビアンであるキズミン(キズ)・ライダーが相棒である。キズのおかげで市警に復帰でき、警官たちがあこがれるエリート部署に配属された。そして17年前に解決できなかった事件の再捜査をすることになる。
少し違和感があったのは、事件が起きるとすぐに現場へ行き、現場検証があり、聞き込みをはじめるという作業がなくて、書類仕事だったからか。ちょっといつもより地味な展開。
とか言いながら、ボッシュのボヤキににやりとし、アーヴィング副本部長のイヤミにどうなるかと心配して2回読んだ。

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